タイトル(掲載誌)平成19(2007)年度 科学研究費補助金 奨励研究 研究概要 = 2007 Research Project Summary
一般注記金沢大学附属病院
(1)研究目的(I)HRTII-RCMを用いてK-structureの2次元構造を明らかにすることが第一の目的である。(II)正常角膜では、フルオレセイン染色液を滴下して上眼瞼上からマッサージを行うと、蜂の巣状(モザイク状)の模様(anterior corneal mosaic,ACM)が出現することが知られているが、その出現機序は未だに不明である。本研究の第二の目的は、K-structureとACMの関連性を調べ、臨床的に容易に観察可能なACMがボウマン層の健常性の指標となり得るかどうかを検証することである。(2)研究方法正常ボランティアを対象として、HRT II RCMを用いて角膜中央から中間周辺部にかけてBowman層の深さで、広範囲にスキャニングを行った。得られた多数のイメージを結合しK-structureの広範囲2次元マップを作成した。ACMのスリット写真とK-structureの電子トレース像を同一検者においてスーパーインポーズし、ACMとK-structureの関連性について検討した。(3)研究成果K-structuresが網目状に走行していることを発見した。更にK-structureの電子トレース像を作成し2次元構造を解析した(第31回角膜カンファランス2007)。K-structuresとACMの強い関連性を証明し、K-structureがACMを引き起こす解剖学的原因であることが強く示唆された(金沢集談会2007、The Association for Research in Vision and Ophthalmology 2007)。屈折矯正手術眼においては、術式によってK-structuresやACMが消失することを発見した(第61回臨床眼科学会2007)。
研究課題/領域番号:19925033, 研究期間(年度):2007
出典:「ヒト角膜における新しい構造物K-structureの発見と臨床的意義の探求」研究成果報告書 課題番号19925033(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19925033/)を加工して作成
一次資料へのリンクURLhttps://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=56245&item_no=1&attribute_id=26&file_no=1
関連情報https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?kw=19925033
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19925033/
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)