タイトル(掲載誌)平成23(2011)年度 科学研究費補助金 奨励研究 研究概要 = 2011 Research Project Summary
一般注記金沢大学理工研究域
(研究目的)近年、コンクリートの乾燥収縮とアルカリシリカ反応(ASR)との両抑制対策の観点から、全国的に石灰石骨材の使用が注目されており、北陸地方の一部の地域でも、石灰石をコンクリート用骨材として使用されてきている。しかし、アメリカやカナダでのASRによる劣化事例から、不純物を含む一部の石灰石は、反応性鉱物である隠微晶質石英を含有することがあり、このような石灰石を用いたコンクリートは遅延膨張型のASRが発生することが知られている。そのため、北陸地方で使用される石灰石骨材の岩石・鉱物学的特徴とASTM C1260によるアルカリシリカ反応性の評価の適否を検討した。(研究方法)1.石灰石骨材の岩石・鉱物学的特徴の調査現地の砕石山から採取した石灰石骨材の化学成分や鉱物組成をX線回折分析、蛍光X線分析および偏光顕微鏡観察により明らかにする。2.石灰石骨材のアルカリシリカ反応性の評価化学法(JIS A1145)、モルタルバー法(JIS A1146)および促進モルタルバー法(ASTM C1260)を実施し、石灰石骨材の適切なASRの判定方法を明らかにする。(研究成果)石灰石骨材の産出地によっては、石灰石中のはさみ(不純物)として頁岩やチャートなどを含有しているものがあった。これらの不純物を含んだ石灰石骨材のASR試験では、化学法(JIS A1145)やモルタルバー法(JIS A1146)では判定できないが、促進モルタルバー法(ASTM C1260)では、不純物による影響を適切に評価できる事が確認された。
研究課題/領域番号:23920013, 研究期間(年度):2011
出典:研究課題「北陸地方で産出する石灰石骨材の岩石学的検査とASR試験法の開発」課題番号23920013(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23920013/)を加工して作成
一次資料へのリンクURLhttps://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=56304&item_no=1&attribute_id=26&file_no=1
関連情報https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?kw=23920013
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23920013/
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)