タイトル(掲載誌)平成8(1996)年度 科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究概要 = 1996 Research Project Summary
一般注記金沢大学理工研究域数物科学系
i)等質空間の数論数体上に定義された等質空間におけるHasseの原理及び近似定理を、M.BorovoiによるAbelian Galois cohomologyとY.ManinによるBrauer-Grothendieck群の方法を用いて調べた。結果は、強近似定理が成立するための条件が、等質空間のホモトピー群ないしBrauer群を用いて記述できるということである。これについて、11月大阪大(整数論セミナー)、神戸大(保型関数論セミナー)で、12月京都大数理研(代数的整数論シンポジウム)で発表。さらに等質空間上の有理点の分布についての結果を加えて論文(共著)準備中。ii)種数2のタイヒミューラーモジュラー群(写像類群)の群論的、数論的構造の研究.種数2のタイヒミューラーモジュラー群の構造をJonesによるHecke環表現を用いて調べた。結果は、トレリ群を含まない正規部分群の系列で、商が有限ユニタリー群となるものを得た。幾何的には、種数2の代数曲線のモジュライ空間のガロア被覆の系列でガロア群が有限ユニタリー群となるものを構正したことになる。この成果を、8月、Canadian Number Theory Associationで、10月、北海道大(リーマン面に関連する位相幾何シンポジウム)で発表。論文:On a family of subgroups of the Teichmuller modular groups of genus two obtained from the Jones representationが掲載予定。
研究課題/領域番号:08740015, 研究期間(年度):1996
出典:研究課題「数論的多様体の基本群の整数論」課題番号08740015(KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08740015/)を加工して作成
関連情報https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?kw=40242515
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08740015/
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)