並列タイトル等シンキ フッソケイ カイメン カッセイザイ ワ タイシャ カッセイカ ニヨリ ドクセイ オ ハツゲン スルカ
Is the metabolic activation involved in the toxicity of perfluorinated chemicals ?
一般注記type:text
撥水・撥油剤などとして利用されている1H,1H,2H,2H-perfluorodecanol (8-2FTOH) は、環境中あるいは生体内で分解され、安定な化合物であるperfluorooctanoic acid (PFOA) となり、蓄積することが予想されている。本研究では、8-2FTOHの生体内運命と生体内作用について明らかにすることを目的とした。8-2FTOHは生体内ではほとんど未変化体としては存在しないこと、PFOA の生成には酸化過程が関与することを明らかにした。また、生体内で生成したPFOA のみでは、8-2FTOHの生体作用を十分に説明できないことから、一部の中間代謝物にも生体への影響を示すものがあることが推察された。1H,1H,2H,2H-perfluorodecanol (8-2 acid) は中間代謝物の1つと考えられるが、PFOA よりも毒性が強いことが示唆された。次に、生体内で生じた微量のPFOA について、その分布を詳細に検討したところ、生成したPFOA 量が少ないほど肝臓に蓄積しやすいこと、肝細胞内では膜画分に分布しやすいことが明らかになった。以上の結果から、8-2FTOHを摂取すると、速やかに代謝され、ごく少量のPFOA が生体内に生じるが、このような場合、肝臓の膜画分に選択的に蓄積するものと考えられる。
科学研究補助金研究成果報告書 研究種目:基盤研究(C), 研究期間:2006~2008, 課題番号:18510063, 研究分野:複合新領域, 科研費の分科・細目:環境学・放射線・化学物質影響科学. 研究者番号:10161647.研究分担者:岩瀬 由布子(IWASE YUKO),城西大学薬学部、研究者番号:80406371. 6p.
identifier:JOS-kaken18510063
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