並列タイトル等Investigation of regional flow of groundwater (DH-11)
一般注記岐阜県瑞浪市土岐町地内において,広域地下水流動研究を目的として孔長1,010.00mのDH-11号孔が掘削された。本報告書は,地表から地下深部までの地質構造,水理学的・地球化学的特性を把握するためにDH-11号孔で実施された調査の結果をまとめたものである。実施した主な調査項目は次の通りである。1.岩芯の採取・記載 2.岩芯室内試験 3.物理検層(一般検層7項目・フローメーター検層) 4.ボアホールテレビ計測 5.水理試験(間隙水圧・透水性係数測定・透水試験・揚水試験) 6.原位置における物理化学パラメーター測定 7.地下水の採水 8.地下水分析 この調査の結果,以下のことが明らかとなった。・DH-11号孔の地質は,孔口から深度44.00mまでが砂礫主体の瀬戸層群,深度44.00mから265.10mまでが砂質泥岩,砂泥互層,礫岩主体の瑞浪層群により構成されている。さらに,深度265.10mから孔底1,012.10mまで 土岐花崗岩類に属する斑状・中粒黒雲母花崗岩が主体である。深度255.60$\sim$265.32m,深度281.48 $\sim$294.34m,296.63$\sim$317.97m間および645.97$\sim$657.08m間で粘土化・緑泥石化変質・破砕が著しい。また,深度381.99$\sim$440.06m間には傾斜角$\angle$60度$\sim$70度の割れ目が卓越している断層破砕帯が存在する。さらに,深度890m以深には$\angle$65$\sim$85度以上の高角度の開口割れ目が存在し,掘削中に全量逸水が発生した。削終了時には,孔内水位は地表下84mまで低下した。水理試験(揚水試験)は,この水位では水中ポンプの揚程限界を超え実施不可能となったため,核燃料サイクル開発機構担当者との打合せにより,JFT-1000揚水試験装置 の 揚水ポンプとケーシングロッドの一部を改良し透水性を評価した。掘削時には,深度56.50m,66.70m,71.30m,739.30m,750.70mの5ヶ所で11$\sim$66L/min(全量)の逸水が生じた。・深度317m以深の10箇所で実施された水理試験結 果によると,透水係数の最大値は深度392.50$\sim$468.00m間の5.77$\times$10^-7m/secである。2ヶ所の透水係数が10^-9m/secより小さく,特に深度817.8m以深の透水性は,10^-10m/secと極めて低い難透水性であった。・地下水の採水
一次資料へのリンクURL/JNC-TJ7440-2001-033.pdf/ comment:fulltext
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース日本原子力研究開発機構 : JOPSS:JAEA Originated Papers Searching System