一般注記高速実験炉「常陽」MK-I炉心で75MW出力期間のみで使用された燃料集合体PPJDOB(最大中性子照射量4.8$\times$10$^{22}$n/cm$^{2}$, E$>$0.1MeV)及び「常陽」MK-I炉心で全期間使用された燃料集合体PPJX13(同、6.4$\times$10$^{22}$n/cm$^{2}$, E$>$0.1MeV)の燃料被覆管について、外観検査、引張試験等を実施した。その結果を従来得られている結果と合わせて検討した。主な結果を以下に示す。(1)照射による外径変化は、K、S材で最高0.1\%、R材で最高0.4\%程度であった。(2)試験温度400$^{\circ}C$、450$^{\circ}C$の引張試験の結果、照射材の引張強さ及び0.2\%耐力は非照射材より増加し、伸びは減少した。(3)試験温度500$^{\circ}C$における引張試験の結果、被覆管内面に接する試験雰囲気が引張特性に大きく影響することが分った。(4)急速加熱バースト試験の結果、照射材の破損温度は非照射材より若干低い傾向を示した。(5)1000$^{\circ}C$における照射後の高温内圧クリープ試験による破断寿命は、非照射材より若干短くなった。(6)擦り痕による被覆管強度の低下は見られなかった。
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連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース日本原子力研究開発機構 : JOPSS:JAEA Originated Papers Searching System