一般注記高レベル放射性物質研究施設(CPF)のA系列において第3回ホット試験を行った。試験には高速実験炉「常陽」で40,100MWD/T燃焼後,648日冷却された燃料ピン4本を用いた。試験を通して下記の知見を得ることができた。1)反応中半連続的に硝酸を補給することにより硝酸濃度を約3Mと一定に保持した条件下で約4時間で溶解が終了した。2)溶解オフガス中のK85及び他の成分が溶解と同様に約4時間後にバックグランドレベルに戻った。3)不溶解性残渣は4ピン当り2.4g回収された。この量は燃料の0.19\%に相当する。4)不溶解性残渣の成分はMo,Ru,Pdが主でPuは0.37(装荷Puの0.01\%),Uは0.85\%(コア部装荷Uの0.0046\%)の含有率であった。$\gamma$放射能的にはRu106が99.7\%を占め6.3Ci/gの比放射能であった。5)溶解液中の不溶解残渣のほとんどは自然沈降する。6)アルカリ洗浄を実施したTBPでもZr95は抽出器内でアキュムレーションを起す傾向を示していた。
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース日本原子力研究開発機構 : JOPSS:JAEA Originated Papers Searching System