一般注記本報告書はEBR―2運転経験調査の一環として1967$\sim$1974におけるEBR―2ナトリウムに関してなされた放射能及び化学分析結果についてEBR―2運転訓練期間中に得られた報告書を総合的に紹介するものであり,ナトリウムサンプリングに関する系統・機器及び方法,並びにこれらに関してなされた検討・評価について述べられている。ナトリウム中の水素,炭素及び酸素測定のための最良の方法は1)水素拡散計,2)低炭素ステンレス鋼タブ平衡法;及び3)バナジウムワイヤ平衡法である。ナトリウム中酸素を連続的に測定するには電気化学的酸素計が有益であるが,これらはほぼ月毎にバナジウムワイヤ平衡法にて再較正する必要がある。1)サンプルの冷却時に偏析する(例えば,水素3,ヨウ素131,セシウム137)あるいは2)ナトリウムサンプルの蒸留時に揮発する(H,Cd,Zn)不純物の分析には特殊な方法が用いられる。本報告書では8年間にわたるEBR―2ナトリウム中に測定された11の放射性核種,22の金属不純物,4の非金属不純物に関する挙動が図的に示され,そしてこれらの傾向が半減期,出力レベル,コールドトラップの運転,更に他の物質の混入と関連されて纏められている。1967年以来,ナトリウム22,銀110m,インジウム113m,セシウム137,ポロニウム210及び錫は明きらかにその放射能あるいは不純物濃度が増加していることが示されている。EBR―2コールドトラップはBi,Cu,O,Hそして3Hを効果的に制御しているが,137Csに関しては部分的であり,131Iに対しては効果がないように思われる。尚,本報告書で扱った諸資料は開示制限に該当するものなので,引用,転載は御遠慮願いたい。▲
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一次資料へのリンクURL/PNC-TN942-80-01.pdf (fulltext)
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース日本原子力研究開発機構 : JOPSS:JAEA Originated Papers Searching System