一般注記期間1971年4月$\sim$1972年3月▲目的高速実験炉「常陽」燃料被履管の高温ナトリウム中における質量移行現象およびフレッテング腐食現象を実験的に明らかにする。▲要旨高速炉用燃料集合体のより厳密にして,有効な設計を行ない,かつ,その使用限界を明らかにするため,高速炉の実際の稼動状態に即した高温ナトリウム中における材料特性データを国産高速炉用材料について得ることが要請されている。高速炉材料のナトリウム中試験用として建設された材料試験ループに付設せる被覆管質量移行試験用ドータループおよび被覆管フレッテング腐食試験装置によりAISI―316タイプの燃料被覆管についてそれぞれ試験を行なった。これらの試験により得られたことは次の通りである。1)高温ナトリウム中における燃料被覆管の質量移行およびフレッテングに関する試験技術をほぼ確立することができた。2)ナトリウム浸漬時間約1000時間の質量移行データから650$^{\circ}C$のナトリウム中における年間のAISI―316タイプ燃料被覆管の厚さ減少は約10ミクロンから35ミクロンであると推定される。3)600$^{\circ}C$のナトリウム中における燃料被覆管フレッテング試験では,3kgの保持力までは,摺動保持力と最大フレッテング深さはほぼ直線関係にある。▲
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