並列タイトル等Measurement of low-temperature thermal property parameters of materials used for telescope of nano-JASMINE (part 1)
タイトル(掲載誌)第11回宇宙科学シンポジウム: 講演集録 = Proceedings of the 11th Space Science Symposium
一般注記第11回宇宙科学シンポジウム (2011年1月5日-7日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所相模原キャンパス), 相模原市, 神奈川県
11th Space Science Symposium (January 5-7, 2011. Institute of Space and Astronautical Science, Japan Aerospace Exploration Agency), Sagamihara, Kanagawa Japan
JASMINE計画は、次期位置天文観測衛星プロジェクトのひとつで、星の位置を10マイクロ秒角の精度で観測することを目標にしている。そのためには、観測中、望遠鏡周辺の温度変動を長時間安定化し、望遠鏡の各コンポーネントの熱変形をできるだけ抑えなければならない。もしそのような熱変形が生じてしまうと、望遠鏡の鏡や検出器の形状、及び光学系の位置関係が変動することによって望遠鏡の焦点面上での星像が移動し、それが実際の星の位置を観測する際の誤差になってしまうからである。
小型JASMINE計画で目標の観測精度を達成するためには、望遠鏡周辺に対して数十分間、mKの温度安定度が要求される。しかし、その安定度を軌道上で達成するのは難しい。そこで、観測で得た星の位置情報を用いて熱変形量を2次のモードまで推定し、星の位置決定誤差を補正する方針をとる。このとき3次以上の変形モードが生じないレベルまで温度変動を抑える必要があるが、それでも要求は0.1Kのオーダーまで緩和される。
補正方法の妥当性に関しては、数値シミュレーションでは既に見通しがついているが、実際に地上実験において望遠鏡素材の熱変形特性を測定することにより、軌道上で想定される熱変形が2次の変形モードまでの推定によって要求される精度で補正されることを実証する必要がある。そこで、80K-180Kの環境下での数十分間の熱入力に対する望遠鏡素材の変形モードを開発中のレーザー干渉計型の高精度変位センサー(測定精度は1時間のRMS値で20pm)を用いて100pmの高精度で実測する実験を行っている。本ポスターでは、レーザー干渉計型変位センサーの概要および2次の変形モード測定のために考案したセットアップについて報告する。
形態: カラー図版あり
形態: CD-ROM1枚
Physical characteristics: Original contains color illustrations
Note: One CD-ROM
資料番号: AA0065426214
関連情報http://www.isas.jaxa.jp/j/researchers/symp/sss11/sss11_proc.shtml
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース宇宙航空研究開発機構 : 宇宙航空研究開発機構リポジトリ