著者・編者航空宇宙技術研究所
National Aerospace Laboratory
並列タイトル等Ramjet engine Test Facility (RJTF)
タイトル(掲載誌)航空宇宙技術研究所報告 = Technical Report of National Aerospace Laboratory
一般注記極超音速域で作動する新しい推進機関であるラム・スクラムジェットエンジンの開発には、それらを試験するための地上試験設備、エンジン風洞が必要である。そこで航空宇宙技術研究所では1994年、わが国初の極超音速エンジン風洞(ラムジェットエンジン試験設備:RJTF)を角田研究センタに建設した。このRJTFは飛行マッハ数で4から8条件下でラム・スクラムジェットエンジンを試験するもので、マッハ数4と6では蓄熱体加熱による空気を、またマッハ8条件ではさらに燃焼加熱を併用して最高2,600Kまで空気を風洞に供給できる。特にマッハ6条件では蓄熱体加熱方式と燃焼加熱方式による2つの加熱法を比較することにより、空気加熱方式によるエンジン性能への影響を調べられる。ここではこの世界でも有数なエンジン風洞であるRJTFの特長とその設計方針についてまとめた。そしてマッハ4からマッハ8における運転モードとその作動特性、ノズル出口の気流の一様性や境界層計測などの風洞としての気流検定について整理した。そして最後に現在進めている水素を燃料とするスクラムジェットエンジンの試験結果について概説する。
The ability to efficiently develop ram and scramjet engines is influenced by ground facilities. The National Aerospace Laboratory of Japan constructed a Ramjet engine Test Facility (RJTF) at the Kakuda Research Center in 1994. It can duplicate engine test conditions in the range of flight Mach numbers from 4 to 8. The facility can supply non-vitiated air for M4 and M6 to identify the contamination effect in the vitiated air, to provide the basis for evaluating engine performance in the M8 flight condition. This paper outlines the unique features and operating characteristics of the RJTF. The quality of air stream obtained during facility calibration, and the facility-engine interaction are described. Finally, tests of an H2-fueled scramjet that are currently underway are reviewed.
資料番号: AA0001444000
レポート番号: NAL TR-1347
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース宇宙航空研究開発機構 : 宇宙航空研究開発機構リポジトリ