タイトル(掲載誌)Technical Report of National Aerospace Laboratory TR-719T
一般注記本報の目的は軸流タービンの全体性能に及ぼす入口ガス状態の非一様性(インレットディストーション)の影響を実験的に調べ,かつその影響を理論的に予測する方法を開発することである。そのために,軸流タービン空力試験機の入口案内翼(IGV)の上流に,非一様な流れを発生するための金網を設けて全体性能及び内部流動の試験を行なった。入口全圧に約3~4%のインレットディストーションのある今回の試験では,タービン膨張比の小さい部分負荷においては,概ね2~3%の比較的大きな効率低下がみられたが,設計点近傍では1%以下とわずかであった。また,こうした影響を理論的に予測する方法を開発するために,流線法による性能予測計算及び非一様な流れがミキシングする際に生ずる全圧損失を考慮した性能予測計算を行なって今回の実験と比較した結果,後者の計算方法がよく実験の傾向を予測できることがわかった。
An inlet distortion(ID) test was conducted to determine the effects of inlet pressure and/or inlet flow velocity distortions on overall performance of a highly-loaded axial-flow turbine. Two types of steel wire screens were used to produce two different axisymmetrical inlet distortion patterns. Decreases by a few percent in turbine efficiency due to these distortions were found, especially during the part-loaded operations. Simple analysis methods for the prediction of the effects were also tried.
資料番号: NALTR0719000
レポート番号: NAL TR-719T
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)
提供元機関・データベース宇宙航空研究開発機構 : 宇宙航空研究開発機構リポジトリ