一般注記type:text
[はじめに]ホウレンソウ(Spinacia oleracea L.) は短日条件下でロゼット状を保ち続けるが、長日条件下に移されると抽だい・開花する(Lang、1965)。他方、短日条件下でも花芽は誘導され、発達を続ける( 江口、1939)。この2 つの報告から、抽だいの誘導は花芽の発達段階とは関係なく、長日との遭遇による質的反応であることが分かる。この事実は、植物の開花反応は暗期により決定される (Hamner and Bonner、1938) という説と対応する。しかし、以上の説は24時間に固定された明暗周期下で導かれたものであり、任意の明暗周期において成立するかどうかは明らかでない。そこで本研究では、人工光を用いて、異なる明暗周期下で明期を変えて、ホウレンソウの抽だいを誘導する直接的な要因を明らかにしようとした。
初出 : 日本農業気象学会全国大会日本生物環境調節学会集会合同大会日本植物工場学会大会講演要旨(1999年度) p.206-207
source:植物苗生産における環境調節とその効果に関する研究論文集 : 2 (1999.4-2001.9)
一次資料へのリンクURLhttps://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/108120/kozai-1999-7.pdf
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)