一般注記type:text
[はじめに]ホウレンソウ(Spinacia oleracea L.) は高温・長日下で抽だいが顕著になり(香川、1989) 商品価値を失うので、自然光下での春夏栽培が困難な品種が多い。Chun et al. (1998) は人工光を用いて短日下でホウレンソウを育苗すると、高温・長日下で栽培しても収穫適期の花茎長が顕著にならないことを示した。他方、Knott (1938) はホウレンソウを発芽後30 日間低温で成育させ、その後高温で成育させると抽だいが促進されることを示した。これらの報告から、人工光下で明期と気温を適切に調節した条件下で育苗すれば、高温・長日下で栽培しても、収穫時の花茎長を短くできると考えられる。そこで本研究では、人工光下での育苗時の気温が、ホウレンソウの花芽の発達、花茎の伸長、および成長に及ぽす影響を調べた。
初出 : 日本農業気象学会全国大会日本生物環境調節学会集会合同大会日本植物工場学会大会講演要旨(1999年度) p.208-209
source:植物苗生産における環境調節とその効果に関する研究論文集 : 2 (1999.4-2001.9)
一次資料へのリンクURLhttps://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/108122/kozai-1999-5.pdf
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)