一般注記type:text
[はじめに]培養器内において培養小植物体(以下、小植物体)の純光合成速度が正であるとき、CO2は培義器外から培養器内の小植物体近傍へ輸送される。これまでに、明期において培養器内のCO2濃度が低下し、小植物体の光合成が抑制されることが報告されている(富士原ら、1987) 。また、培養器内における気流速度は小さいことも報告されている(北宅ら、1994) 。これらのことから、培養器の栓(以下、栓)および培養器内空気のCO2拡散抵抗は大きいと予想される。そのため、小植物体の純光合成速度が正であるとき培養器内のCO2濃度は培養器外よりも低くなり、さらに小植物体近傍のCO2濃度は培養器内空間の他の場所のCO2濃度よりも低くなると考えられる。また、小植物体の純光合成速度の大小により、培養器内におけるCO2濃度垂直分布は異なると考えられる。そこで本研究では、光合成有効光量子束密度(以下、PPFD) および培養器外のCO2濃度が異なる条件下で、培養器内におけるCO2濃度垂直分布の測定を行った。
初出 : 日本農業気象学会大会日本生物環境調節学会集会合同大会講演要旨(1996年) p.198-199
source:植物苗生産における環境調節とその効果に関する研究論文集 : [1]1995-1998
一次資料へのリンクURLhttps://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/108133/kozai-1996-9.pdf
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)