一般注記type:text
[はじめに]従来の植物生産施設(以下、施設)では、施設全体又はその一部を管理単位として気温などの環境を制御する。しかし、大規模施設では、環境むらによる植物の生育むらが問題になる。Hoshiら(1999) により提案された自律分散制御型生産管理システム(以下,システム)は、例えば、セル成型苗用トレイ(以下、トレイ)単位の管理を可能にする。このシステムは、生産者が実現したい育苗又は栽培環境をコンピュータ上でトレイごとに環境設定値として与え、その環境設定値と実際の環境測定値との差が小さくなるような空間的移動をトレイ自身がシステムに要求する。この時、搬送車はその要求にともないトレイを移動する。この移動により、植物の生育がより均ーになる可能性がある。また、システムはトレイごとの環境屈歴を記録しているので、植物の生育不良などの原因追求が容易になる。本試験では、実際の栽培環境に対するシステムの反応を見ると共に、植物の生産が可能であるか確認するため、千葉大学園芸学部内の閉鎖型植物生産研究施設(Chun and Kozai, 2000)にシステムを実装し、栽培試験を行った。
初出:農業環境工学関連4学会2001年合同大会講演要旨 p. 325
source:植物苗生産における環境調節とその効果に関する研究論文集 : 2 (1999.4-2001.9)
一次資料へのリンクURLhttps://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/108229/kozai-2001-8.pdf
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)