タイトル(掲載誌)CEReS環境リモートセンシングシンポジウム資料集
一般注記type:text
[要旨] 福岡都市圏における詳細なNO2の3次元的な時空間分布とその変動要因を明らかにするため、2018年10月から、都市中心部から約1kmほど離れた薬院(33.58°N, 130.40°E)と約5kmほど離れた福岡大学(33.55°N, 130.36°E)で同時にMAX-DOASによる連続的なNO2プロファイルの観測を行った。2018年の秋季~冬季の期間、都市上空で11~14次頃にNO2濃度が増大する事例をしばしば観測し、208年11月29日の例について詳細な解析を行った。2地点のNO2プロファイルと3次元走査型コヒーレントドップラーライダー(3-D CDL)による風の観測結果を照合したところ、地表付近の高濃度のNO2を含む空気塊が、10時30分頃から都市上空へ輸送され、海からの清浄な空気塊が、14時頃から吹き始める強い海風によって都市域に流入したことが示唆され、NO2の時空間変動は、福岡平野上空の風と整合的であった。MAX-DOASによって得られたNO2の鉛直積算量を真値とし、人工衛星Sentinel-5Pに搭載されているTROPOMIから得られた対流圏NO2の鉛直積算量と比較したところ、先行研究(e.g. Kanaya et. al., 2014)と同様に衛星観測には最大約5割程度の負のバイアスがあることが示唆された。
一次資料へのリンクURLhttps://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/109304/BA64563608-22-P058.pdf
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)