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書誌情報
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- 資料種別
- 文書・図像類
- 著者・編者
- 山浦, 晶
- 著者標目
- 本文の言語コード
- jpn
- NDC
- 対象利用者
- 一般
- 一般注記
- type:text研究種目:科学研究費補助金基盤研究(B)報告年度:1999年度研究課題番号:09470289研究概要:これまでに千葉大式脳外傷作成装置の改良を行った結果、ラットに一定の頭部外傷が作成できるようになり、特に受傷側の視床には再現性よくミクログリアの活性化と神経細胞の脱落が起こることが確認された。本年度は、免疫抑制剤FK506の損傷脳に対する保護効果について、脳の免疫担当細胞であるミクログリアの受傷後の反応および神経細胞死とを、視床のlaterodorsa(LD)nucleusを中心に観察を行った。ラットはFK506(1.0mg/kg)を外傷直後に一回静脈内投与したグループと同量を7日間連続で腹腔内投与したグループに分けた。FK506一回投与群では、受傷後7・14日後の残存神経細胞数は対照群に比し有意に高かった。一方、FK506を7日連続投与した群では、対照群に比し有意の残存神経細胞数の増加を認めなかった。OX42陽性ミクログリアの数はFK506連続投与群では有意に減少したが、一回投与群では対照群に比し有意差が無かった。すなわち、FK506を外傷直後に一回投与を行った場合は頭部外傷後の神経細胞死を部分的に抑制し神経保護効果を認めるが、連続して投与することによりミクログリアの活性化を抑えるとともに一回投与で認められた神経保護効果を相殺する効果があったと思われる。また、ミクログリアの活性化が頭部外傷後の神経細胞の生存に重要な働きをしている可能性が示唆された。…
- 記録形式(IMT)
- application/pdf