一般注記平成12年度~平成14年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(2))研究成果報告書
研究種目:基盤研究(B) 研究種目コード:310
研究課題番号:12470510
審査分野:一般 区分コード:03
本研究では植物を用いた環境汚染物質の除去(ファイトリメディエーション)を目的として、トランスジェニック植物を応用した基礎的な研究を行った。特に、硫黄同化代謝系の制御に焦点を当てて研究した。セリンアセチル転移酵素は、硫黄同化系であるシステイン生合成における重要な中間体である0-アセチルセリンを生成する酵素である。通常、セリンアセチル転移酵素はシステインによるフィードバックを受け活性が低下するが、フィードバック阻害非感受型酵素遺伝子を作成しシロイヌナズナに導入、発現した。得られたトランスジェニックシロイヌナズナではシステイン、グルタチオンが増加していた。このトランスジェニック植物は野生型の植物に比べてカドミウムに対して耐性であることが明らかになった。これは、カドミウム耐性に関わるシステイン、グルタチオン、ファイトケラチンなどのチオール化合物の濃度が増加したためと考えられる。また、シロイヌナズナゲノムには5つのセリンアセチル転移酵素アイソザイム遺伝子が存在しているが、細胞質局在性のセリンアセチル転移酵素-cはその活性がシステインによりフィードバック阻害を受けることから硫黄同化系の制御に重要な役割を果たしていると考えられる。そこでセリンアセチル転移酵素-cの硫黄同化系における機能を明らかにするために、T-DNA挿入変異体のスクリーニングを行い、この遺伝子にT-DNAが挿入された変異体を単離し、解析を行った。0-アセチルセリン、システイン、グルタチオン含量を測定した結果、野生型シロイヌナ
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一次資料へのリンクURLhttps://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/900040135/12470510.pdf
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)