一般注記平成13年度~平成14年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(2))研究成果報告書
研究種目:基盤研究(B) 研究種目コード:310
研究課題番号:13573016
審査分野:海外学術 区分コード:07
本年度の研究実績は次の二つに大別できる。先ず一つ目は、昨年度までの3年間の研究を踏まえて、アジアの土地被覆グランドトルースデータベースを作成したことである。二つ目は、今後のグローバル土地被覆マッピング関連の研究の重点方向を探るため、現在の研究の傾向を分析し、今後の方向性を明らかにした。現在のグローバル土地被覆マッピングの傾向と方向性はつぎのとおりである。(1)分類項目legend : IGBPの17分類では、必ずしも多くのニーズに答えられないとして、新たな分類項目がプロジェクトごとに検討されている。これらの複数のlegendを関連付けるツールとしてFAOの、LCCSが意味を持ってくると考えられる。(2)グランドトルースデータ:従来、土地被覆グランドトルースデータは使用された後、プロジェクトの内部に隠れて、公開されることはなかった。マッピング対象がグローバルとなった現在、グランドトルースデータは異なるプロジェクト間で共有し、蓄積、改良していくべきである。本研究代表者はGlobal Land Cover Ground Truth (GLCGT)データベースの構築を提唱し、アジア部分を公開している。(3)検証:土地被覆マッピングの結果の検証が重視されている。最近の傾向は視覚判読による定性的検証と検証用データに基づく定量的検証の併用である。検証用データはランダムにサンプリングされることが望ましく、そのデータの整備には多くの労力が必要となる。(4)分類手法:分類は教師なし分類あるいは特徴的な時期のカラー合成画像のラベリング(分類項目の当てはめ)、またはトレーニング・・・
別刷論文(p.23-80,49-64,87-97)削除
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)