一般注記平成13年度~平成16年度科学研究費補助金(基盤研究(C)(2))研究成果報告書
研究種目:基盤研究(C) 研究種目コード:320
研究課題番号:13640263
審査分野:一般 区分コード:03
平成16年度は平成13年度に開始された本研究課題の最終年度にあたる。rp過程に関与する陽子過剰核の研究のほか、その微視的記述に不可欠である殻模型にもとづく計算コードの開発がなされ、その有効性の確認もかね種々の原子核構造への応用が行われた。1.N=82近傍核の構造Ba-136原子核におけるアイソマーが、原研グループによる実験的研究であきらかになった。開発された殻模型コードを用いて、Ba-136原子核をふくめたN=80isotoneをSn-132核を芯とみなした配位で統一的記述を行い、J=10+状態がアイソマーとして再現され、その出現機構が判明した。2.平均場近似による陽子過剰核の研究特に不安定核の殻構造を理解するため,平均場近似の下で原子核の有効相互作用について再検討を行った。Spin-isospin自由度についても妥当な性質を持つ新しい有効相互作用が,安定核について従来のSkyrme相互作用やGogny相互作用と同様の結果を与えることを確かめる一方,N=16及びN=32近傍で異なる殻構造を与え,これが最近の実験と矛盾しないことを示した。3.殻模型計算コードの汎用性の拡大jj-結合方式殻模型にもとづく原子核構造の微視的記述用の計算プログラムの開発を行ってきたが、今年度はこの計算コードの汎用性を高めるため、陽子過剰な原子核のみならず、種々の核への適応や、種々の手法との融合を試みた。その一つはランダムな相互作用を用いた原子核ハミルトニアンの性質の研究で、特定核を1000回繰返して行う必要があり、高速性が要求される。今回開発したコードこの要請に十分答えるものであった。またハイパ・・
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別刷論文(1):"Hartree-Fock approach to nuclear matter and finite unclei with M3Y-type nucleon-nucleaon interactions" Physical Review C vol.68,issue.1 2003 pp.014316-1-014316-14. Published and Copyrighted by American Physical Society.
別刷論文(2):"Patterns of the ground states in the presence of random interactions:Nuclear Syzytems." Physical Review C vol.70,issue.5 2004 pp.54322-1-54322-8. Published and Copyrighted by American Physical Society.
別刷論文(3):"Energy centroids of spin I states by random two-body interactions." Physical Review C vol.71,issue.1 2005 pp.17304-1-17304-4. Published and Copyrighted by American Physical Society.
一次資料へのリンクURLhttps://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/900040182/13640263.pdf
連携機関・データベース国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)