交通事故判例速報

• 資料種別: 雑誌
• タイトル: 交通事故判例速報
• タイトルよみ: コウツウ ジコ ハンレイ ソクホウ
• 巻次・部編番号: 46巻1号(通号535)-47巻12号(通号558) 2011年1月-2012年12月
• 著者標目: 交通春秋社 コウツウ シュンジュウシャ ( 01036967 )典拠
• 出版事項: 神戸 : 交通春秋社
• 出版年月日等: 2011-2012
• 出版年（W3CDTF）: 2011-2012
• 刊行巻次・年月次: 1号 (昭和41年6月)-no. 66 (昭和46年12月) ; 7巻1号 = no. 67 (昭和47年1月)-51巻6号 = no. 600 (平成28年6月)
• 大きさ: 21cm
• 並列タイトル等: 交通事故判令速報 コウツウ ジコ ハンレイ ソクホウ
• 出版地（国名コード）: JP
• 本文の言語コード: jpn
• NDLC: ZA33
• 一般注記: 本タイトル等は最新号による; 1号は「交通春秋」の別冊; 1号からno. 2までの本タイトル: 交通事故判令速報
• 所蔵機関: 国立国会図書館
• 請求記号: Z71-R10
• 改題前: 吸収前; https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008141728
• 連携機関・データベース: 国立国会図書館 : 国立国会図書館蔵書; https://ndlsearch.ndl.go.jp
• 書誌ID（NDLBibID）: 000008141676; http://id.ndl.go.jp/bib/000008141676
• 全国書誌番号: 01011741
• 目録規則: 日本目録規則1987年版改訂版
• 整理区分コード: 131

目次

てんかん発作に起因する事故と交通事故訴訟における責任の評価について[神戸地方裁判所平成23.11.30判決]

飲酒運転中の自損事故によって死亡した同乗者の過失割合を60%と認定した事例[大阪地方裁判所平成23.3.28判決]

残価設定型ローンと損害賠償[京都地方裁判所平成24.3.15判決]

PTSD(外傷後ストレス障害)との因果関係否定最高裁判決 : 初の最高裁PTSD否定判決・逆転、また逆転判決[平成23.4.26]

時速90～100キロで走行し、路外逸脱して同乗者を死亡させたケースについて、危険運転致死罪として、懲役3年(求刑5年)とされた裁判員裁判の例[神戸地方裁判所平成22.11.9判決]

交通事故被害者に対する柔道整復師施術料の請求の大半を否定した事例[大阪高等裁判所平成22.4.27判決]

国税調査官の後遺障害(11級7号)につき、判決時点で収入の減少が認められなくても、将来の昇給や昇格に影響が出る可能性があることを考慮して、逸失利益が認定された事例[名古屋地方裁判所平成22.7.2判決]

被共済者が訴訟提起を通知しなかった場合の共済者の免責の可否・範囲について判断をした事例[大阪高裁判決平成22.10.28]

運転中の脳梗塞発症による事故[名古屋地裁平成23.12.8判決]

路線バスがバス停留所で乗客を乗せた後、右前方に発進して第一車線に進入したところ、同バスの右後方から第一車線を直進していた自転車(ロードバイク)が同バスを追い越そうとして同バスに接触した場合に、同自転車に7割の過失を認めて過失相殺した事案[東京地方裁判所平成23.12.5判決]

追突され軽度外傷性脳損傷を負ったと主張するも認定されず、14級9号の認定にとどまった事例[東京高裁平成22.11.24判決]

交通事故被害者の外貌醜状障害について、男性を14級、女性を12級とする男女差が不合理な差別にあたるという主張が排斥された事例[秋田地裁平成22.12.14判決]

損害賠償金先払の場合の人身傷害補償保険金の算出方法[大阪高裁平成24.7.6判決]

飲酒酩酊状態にあった被告人が直進道路において高速で自動車を運転中、先行車両に追突し、幼児3名を死亡させ、さらにその両親に傷害を追わせた事案につき、被告人はアルコールの影響により前方を注視してそこにある危険を的確に把握して対処することができない状態にあったとして、危険運転致死傷罪が成立するとされた事例[最高裁判所平成23.10.31第三小法廷決定]

「PTSDも傷害」と初判断(監禁致傷罪成立)[最高裁第二小法廷決定平成24.7.24]

河川を曳航中のクレーン付台船が起こした送電線切断事故による停電のため、列車の運行が一時不能になったことによるJR東日本の損失について、事故との相当因果が否定された事例[東京地方裁判所平成22.9.29判決]

交通事故で、聴覚障害者の手や肩に障害が残り、手話に影響を及ぼしたことにつき、後遺障害等級12級相当とした判決[名古屋地裁平成21.11.25判決]

人身傷害保険に関しいわゆる裁判基準差額説を採用することを明言した初の判例 人傷社は損害金元本に対する遅延損害金の支払い請求権を代位取得しないとした判例[最高裁判所第一小法廷平成24.2.20判決]

坂の下に鉄柱のある急な坂道を、自転車で下って転倒し死亡した事故で、国家賠償法2条1項に基づく請求を棄却した判決[福岡地裁平成23.8.23判決]

人身傷害補償保険金支払いより代位取得した加害者に対する損害賠償請求権の消滅時効の起算点を症状固定時とした事例[東京地裁平成23.9.20判決]

評価損をめぐる議論と最近の判例

消滅時効の起算日は「厳密に立証」をする必要があるとした事例[名古屋地裁平成24.3.16判決]

損害の元本に対する遅延損害金を支払う旨の定めがない自動車保険契約の無保険車傷害条項に基づき支払われるべき保険金につき、同保険金は損害の元本に対する遅延損害金を填補するものではないとした最高裁判決[平成24.4.27]

保険金受領者ら関係者が保険金騙取目的で偽装事故を発生させたとして、保険会社からの保険金受領者に対する不当利得返還請求が認容された事例[大阪高等裁判所平成24.10.4判決]

原告(自動車販売店)の従業員が納車前に交通事故に逢った場合、原告の損害は、新車の再調達車両の諸費用から被害車両の修理しない状態での評価額を控除した額であるとした事例[名古屋地裁平成20.5.16判決]

下請社の従業員を同社の社有車で送迎帰宅中に発生した事故について、元請会社の使用者責任を否定した事例[名古屋高等裁判所平成24.3.29判決]

インプラント治療の損害認定に関する論点とその分析[平成22.7.22東京地裁判決,平成19.12.10大阪地裁判決,平成22.6.15横浜地裁判決]

将来の介護費用及び在宅介護用品費等について、原告が一時金賠償を求めたにもかかわらず、定期金賠償の方式による支払いを命じた事例[福岡地裁平成23.1.27判決]

加害者の過失割合が被害者のそれよりも明らかに大きい交通事故において、加害者が自己の無責等を主張することは慰謝料の増額事由にあたるとされた事例[名古屋地裁平成21.9.11判決]

交通事故と因果関係が認められる損害としての自由診療における診療報酬単価について、健康保険法に基づく診療報酬体系である1点10円が一応の基準になると判断した事例[東京地裁平成23.5.31判決]

原告の車両保険金請求において、車両破壊の目撃者はいるものの300万円の並行輸入ベンツに825万円の保険金が掛けられていたこと及び修理せずに保険金を要求している等から原告の故意免責を認めて請求棄却した事例[横浜地裁平成23.1.19判決]

12歳男子の住宅街交差点での自転車事故について親の責任が肯定された事例[東京地方裁判所平成22.9.14判決]

自賠責保険の後遺障害等級認定において「局部に頑固な神経症状を残すもの」(別表第二第12級13号)との認定を受けた事故当時26歳の被害者(女性)につき、複合局所疼痛症候群(CRPS)ないし反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)様の症状が存すること等を理由に同等級10級に該当する程度の後遺障害の残存が認められた事例[神戸地方裁判所平成22.12.7判決]

1級後遺障害被害者の入院中の家族による付添看護費を長期間にわたって認めた事案[和歌山地裁平成23.7.6判決]

交通事故の被害者に代車の返還遅滞に基づく不法行為責任を認めた事例[東京地方裁判所平成22.3.24判決]

車の全塗装代金を支払うという約束文書が無効とされた事例[神戸地方裁判所豊岡支部平成23.9.28判決]

盗難の外形的事実に関する保険金請求者の立証が不十分として保険金請求が棄却された事例[東京高等裁判所平成23.5.23判決]

人身傷害保険約款における酒気帯び免責規定は、罰則適用の有無あるいは正常な運転の可否に関わらず、酒気帯び運転自体を免責事由とすることを定めたものと判断した事例[岡山地裁平成24.5.31判決]

エアバックが作動する程の衝撃で衝突した運転手50歳男性の右肩痛に対し,厚生労働省判定指標からCRPSを否認したうえで12級12号を認定した事例[東京地裁平成24.3.27判決]

人身傷害保険会社が自賠責保険から回収した金額について、被害者との関係で損益相殺が否定された事例[東京地方裁判所平成21.12.22判決]

評価損に関する最近の判例

共に飲酒をした同僚から自動車で送るという申出を承諾して同乗したことは、運転者に酒気帯び運転を「唆した等」にあたるとし、同乗者になされた運転免許取消処分が適法とされた事例[東京高裁平成23.7.25判決]

客観的証拠(物件事故報告書・ドライブレコーダー等の画像資料)の活用例と問題点

駐車場内で発生したとされる軽微接触事故について、損壊・受傷の「事実の証明があるとはいえない」として原告の請求を棄却した事例[名古屋地裁平成23.11.4判決]

追突事故により低髄液圧症候群が発症したと認めることはできないとした事案[東京高等裁判所平成22.10.20判決]

日本に滞在中の外国人被害者の損害について[名古屋地裁平成22.7.30判決]

事故当時17歳の少年が、赤信号を無視して時速約90キロメートルで交差点内に進入して被害者を死亡させ、危険運転致死罪等に問われた裁判員裁判の事例[大阪地裁平成23.2.2判決]

請負人が所有・運転する自動車の起こした事故について、注文者の使用者責任及び運行供用者責任が否定された事例[大阪地方裁判所平成22.5.26判決]