図書

「近代の超克」と京都学派 : 近代性・帝国・普遍性

図書を表すアイコン
表紙は所蔵館によって異なることがあります ヘルプページへのリンク

「近代の超克」と京都学派 : 近代性・帝国・普遍性

国立国会図書館請求記号
HA121-J23
国立国会図書館書誌ID
000011049498
資料種別
図書
著者
酒井直樹, 磯前順一 編
出版者
以文社
出版年
2010.11
資料形態
ページ数・大きさ等
359p ; 22cm
NDC
121.6
すべて見る

資料詳細

内容細目:

パックス・アメリカーナの下での京都学派の哲学 / 酒井直樹 著 ; 高橋原 訳「近代の超克」と京都学派 「近代の超克」と京都学派 / 磯前順一 著座談会「近代の超克」の思想喪失 / 藤田正勝 著...

要約等:

「近代の超克」が提起した問題を、パックス・アメリカーナが揺らぎ始め、国際秩序の再編の時期に、近代性、帝国、普遍性など優れて現代的な視点から歴史的な再検討を試みる。ことに、「近代の超克」の座談会には参加しなかった三木清も含め、西田幾多郎から田邊元を経て、第三世代の三木や西谷啓治へ繋がっていく京都学派は...

著者紹介:

酒井 直樹 1946年生まれ。シカゴ大学人文学部極東言語研究学科博士課程修了。現在,コーネル大学教授。著書に,『日本思想という問題』(岩波書店)『過去の声』(以文社)『希望と憲法』(以文社)など多数。磯前 順一 1961年生まれ。国際日本文化研究センター准教授。東京大学大学院博士課程中退。著書に、『...

書店で探す

目次

  • 序 パックス・アメリカーナの下での京都学派の哲学 / 酒井直樹 ; 高橋原訳 一 「西洋」対「日本」 二 谷崎潤一郎におけるポストコロニアリズム 三 東洋精神の表現者としての京都学派哲学 四 文明論的転移の陥穽 五 西洋の誕生 六 日本占領政策と京都学派 七 普遍主義の比較研究へ 1 「近代の超克」と京都学派 「近代の超克」と京都学派 : 近代性・帝国・普遍性 / 磯前順一 一 絡み合った言説 : 西洋とアジア 二 モダニティの内部と外部 : 外部性の探求 三 「近代の超克」と「世界史の立場と日本」 : 現在性をいかに発話するか 四 普遍性の両義性 : 帝国と植民地 五 他者と暴力 : 身体の深みから 座談会「近代の超克」の思想喪失 : 近代とその超克をめぐる対立 / 藤田正勝 一 はじめに 二 座談会「近代の超克」が目ざしたもの 三 「思想喪失」の放談会 四 他者としての「近代」 五 自己としての「近代」 六 下村寅太郎の「近代」 七 座談会「近代の超克」が果たしたもの/果たさなかったもの 西谷啓治と近代の超克(一九四〇―一九四五年) 一 世界における日本の再配置 二 脱亜入欧する日本の精神 三 科学的世界観の相対化 四 近代を超克する論理 2 三木清と帝国の哲学 : 普遍性をめぐって 東亜共同体論と普遍性をめぐって : 主体的技術論序説 / 酒井直樹 一 再帰性としてのアジア 二 東亜共同体のアポリア 三 国民の人種化 : 国体の戦前・戦後 四 人種概念の変遷 五 人種主義進展の歴史 六 人種主義を歴史化するために 「近代の超克」と「中国革命」 : 戦後日本思想史における二つのモメント / 孫歌 一 「近代の超克」という座談会の問題性 二 発掘の方法 : 竹内好の認識論 三 「中国革命」 : 対極においての近代 四 毛沢東の思想 : 中国革命の政治性 五 ふたたび竹内好 : 近代の超克から中国革命へ 3 「近代の超克」と「世界史的立場と日本」 : 帝国の役割 「近代の超克」思想と「大東亜共栄圏」構想をめぐって / 鈴木貞美 一 なぜ、今日、「近代の超克」を問うのか 二 デモクラシーがファシズムを裁く : 東京裁判史観 三 螺旋運動というレトリック : 丸山真男「超国家主義の倫理と心理」 四 突然変異説 : 丸山真男「日本の思想」 五 二重性論の限界 六 結び 同化あるいは超克 : 植民地朝鮮における近代超克論 / 金哲 一 「日本人になること」 二 朝鮮・日本の地方化 三 「東洋人は東洋人同士で仲良く生きていくだろう」 四 「近代の超国」と普遍としての東洋 4 総合研究 : 日本における西洋近代の経験 近代との格闘 : ジェイムズ・カズンズと日本・インド・脱植民地の文化 / ゴウリ・ヴィシュワナータン ; 三原芳秋訳 西洋の針路の喪失/東漸の終焉と脱ヨーロッパ化 / ヘント・デ・ヴリーズ ; 茢田真司訳 一 「ヨーロッパ的なもの」と「脱ヨーロッパ化」 二 「人生」・「運命」・「自由の奇跡」 三 「近代の超克」 四 資本再び 五 復讐と赦しの循環の回避 「西側」近代性に対する抵抗と、「東洋的」沈潜への誘惑と / 稲賀繁美 一 二階建てモデルと「東洋」のジレンマ 二 媒介者の命運 三 トポスとしての全体と自己犠牲 四 異質性と同質性のあわい 五 山崎闇斎と竹内好 六 哲学の主体は西欧世界の独占か 七 両大戦間の東西思想論争 八 人間性の倫理への疑問 九 聖書と論語 一〇 浄化思想の反復脅迫 一一 「個」と「全体」の循環、あるいは霊の再生 一二 Disorientation of the Orient 東洋を見失って? : 結論 あとがき : 討議の後で / 磯前順一 執筆者紹介

全国の図書館の所蔵

国立国会図書館以外の全国の図書館の所蔵状況を表示します。

所蔵のある図書館から取寄せることが可能かなど、資料の利用方法は、ご自身が利用されるお近くの図書館へご相談ください

北日本

関東

  • 国際日本文化研究センター学術リポジトリ

    連携先のサイトで、学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)が連携している機関・データベースの所蔵状況を確認できます。
  • CiNii Research

    検索サービス
    連携先のサイトで、CiNii Researchが連携している機関・データベースの所蔵状況を確認できます。

書店で探す

出版書誌データベース Books から購入できる書店を探す

『Books』は各出版社から提供された情報による出版業界のデータベースです。 現在入手可能な紙の本と電子書籍を検索することができます。

書誌情報

この資料の詳細や典拠(同じ主題の資料を指すキーワード、著者名)等を確認できます。

資料種別
図書
ISBN
978-4-7531-0285-3
タイトルよみ
キンダイ ノ チョウコク ト キョウト ガクハ : キンダイセイ テイコク フヘンセイ
著者・編者
酒井直樹, 磯前順一 編
著者標目
酒井, 直樹, 1946- サカイ, ナオキ, 1946- ( 00420575 )典拠
磯前, 順一, 1961- イソマエ, ジュンイチ, 1961- ( 00211110 )典拠
出版事項
出版年月日等
2010.11
出版年(W3CDTF)
2010
数量
359p