近世の王権と仏教

• 資料種別: 図書
• ISBN: 978-4-7842-1811-0
• タイトル: 近世の王権と仏教
• タイトルよみ: キンセイ ノ オウケン ト ブッキョウ
• 著者・編者: 大桑斉 著
• 著者標目: 大桑, 斉, 1937-2020 オオクワ, ヒトシ, 1937-2020 ( 00061019 )典拠
• 出版事項: 京都 : 思文閣出版
• 出版年月日等: 2015.7
• 出版年（W3CDTF）: 2015
• 数量: 323,15p
• 大きさ: 22cm
• 出版地（国名コード）: JP
• 本文の言語コード: jpn
• 件名標目: 仏教--日本--歴史--江戸時代 ブッキョウ ニホン レキシ エドジダイ ( 00560954 )典拠; 宗教と政治--日本--歴史--江戸時代 シュウキョウ ト セイジ ニホン レキシ エド ジダイ ( 001183263 )典拠
• NDC9版: 182.1 : 仏教史
• NDLC: HM85
• 対象利用者: 一般
• 書誌注記: 索引あり
• 入手条件・定価: 6500円
• 所蔵機関: 国立国会図書館
• 請求記号: HM85-L60
• 連携機関・データベース: 国立国会図書館 : 国立国会図書館蔵書; https://ndlsearch.ndl.go.jp
• 書誌ID（NDLBibID）: 026561427; http://id.ndl.go.jp/bib/026561427
• 全国書誌番号: 22618879
• トーハンMARC番号: 33307626
• 目録規則: 日本目録規則1987年版改訂版
• 整理区分コード: 111

• 内容細目: 近世国家の宗教性徳川将軍権力と宗教綱吉政権における王権と仏教...
• 要約等: 通説的には、近世という時代は、国家も社会も思想も、宗教世界中世を克服した世俗世界であるとされる。本書は、そのような認識は近代の眼から見たものであるとして、真っ向から異を唱え、幕藩体制そのものが神聖性を帯びていたことを明らかにする。とくに、救済信仰という様相をもつ真宗という存在に着目し、徳川家康による...
• 著者紹介: 大桑 斉 1937年生。大谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士（文学）。大谷大学教授を経て、現在、大谷大学名誉教授。著書に『民衆仏教思想史論』（ぺりかん社）『日本近世の思想と仏教』『戦国期宗教思想史と蓮如』（以上法藏館）など。（提供元: 出版情報登録センター（JPRO））

目次

（予定）<br/><br/>序　言　―なぜ、近世、王権、仏教、なのか <br/><br/>第一部　将軍権力と仏教 <br/><br/>第一章　近世国家の宗教性 <br/>一　王権論の理論と近世王権 <br/>二　近世国家形成の諸契機と宗教性 <br/>三　〈民衆的契機〉＝神格化と〈領主的契機〉＝神体化 <br/>四　神体化と諸契機 <br/>五　神国思想―〈対外的契機〉と〈コスモロジー的契機〉― <br/>六　〈コスモロジー的契機〉―異界・死者― <br/>七　真宗と東照大権現 <br/><br/>第二章　徳川将軍権力と宗教―王権神話の創出― <br/>一　徳川将軍権力の成り立ちの認識 <br/>二　家康段階―仏教の囲い込みと総攬 <br/>三　家光期権力中枢での神話形成 <br/>四　家光期権力周辺での神話形成 <br/>五　綱吉期における神話の成立 <br/><br/>第三章　綱吉政権における王権と仏教―増上寺法問をめぐってー <br/>一　研究史から <br/>二　綱吉政権における正統性の問題 <br/>三　桂昌院と顕譽祐天と『松平崇宗開運録』 <br/>四　増上寺御成法聞 <br/>五　営中法問 <br/><br/>第四章 『松平開運録』の諸問題 <br/>一 『松平崇宗開運録』の成立と諸本の系譜 <br/>二 『松平開運録』の構成 <br/>三 思想的特質 <br/>補節一　天下弥陀授与説の展開 <br/>　　二　若干の教学史的考察 <br/>写本所在一覧表 <br/>関連史料 <br/><br/>第五章　幕藩権力と真宗―近世真宗の研究状況と視点― <br/>一　幕藩権力の真宗観 <br/>二　真宗の対応 <br/>三　権力の対応―城下町神聖都市論 <br/>四　大名の神格化 <br/><br/>第二部　仏教思想論 <br/><br/>第一章　戦国思想史論 <br/>一　仏教土着論 <br/>二　神仏関係論 <br/>三　救済論 <br/>四　国家論 <br/>五　思想の共通基盤 <br/><br/>第二章　仏教的世界としての近世 <br/>一　研究史から <br/>二　〈心の思想〉としての〈住み着〉き <br/>三　天道思想と儒教に〈住み着〉いた仏教 <br/>四　仮名草子の仏教 <br/>五　近世仏教の思想的生産力―むすびにかえて <br/><br/>第三章　近世国家の宗教編成とキリシタン排撃 <br/>一　排耶論の展開 <br/>ハビアン／雪窓 <br/>二　宗教編成論 <br/>神格化／王権神話と体制神聖化／社会的合意調達と仏教治国論／東アジア心学世界の形成／編成と排除 <br/><br/>第四章　東アジア近世世界の思想史的成立 <br/>一　東アジア近世国家のネット <br/>神聖国家としての明・朝鮮／日本の後進性／徳川神聖国家の形成 <br/>二　〈心学〉世界としての東アジア世界の形成 <br/>〈心学〉としての儒教の展開／日本の仏教復興運動と〈心学〉／日本近世民衆思想と〈心学〉 <br/>三　東アジア世界の変動と解体の始まり <br/>南蛮と神国・仏国／明清交替とエスノセントリズム <br/><br/>あとがき／索引<br/><br/>