シベリウスの交響詩とその時代 : 神話と音楽をめぐる作曲家の冒険

• 資料種別: 図書
• ISBN: 978-4-276-13055-5
• タイトル: シベリウスの交響詩とその時代 : 神話と音楽をめぐる作曲家の冒険
• タイトルよみ: シベリウス ノ コウキョウシ ト ソノ ジダイ : シンワ ト オンガク オ メグル サッキョクカ ノ ボウケン
• 著者・編者: 神部智 著
• 著者標目: 神部, 智 カンベ, サトル ( 001227197 )典拠
• 出版事項: 東京 : 音楽之友社
• 出版年月日等: 2015.12
• 出版年（W3CDTF）: 2015
• 数量: 285,10p
• 大きさ: 22cm
• 出版地（国名コード）: JP
• 本文の言語コード: jpn
• 件名標目: Sibelius, Jean, 1865-1957 ( 00526175 )典拠
• NDC9版: 762.3892 : 音楽史．各国の音楽
• NDLC: KD236
• 対象利用者: 一般
• 書誌注記: 文献あり 索引あり
• 入手条件・定価: 3600円
• 所蔵機関: 国立国会図書館
• 請求記号: KD236-L5
• 連携機関・データベース: 国立国会図書館 : 国立国会図書館蔵書; https://ndlsearch.ndl.go.jp
• 書誌ID（NDLBibID）: 026952319; http://id.ndl.go.jp/bib/026952319
• 全国書誌番号: 22711618
• トーハンMARC番号: 33373787
• 目録規則: 日本目録規則1987年版改訂版
• 整理区分コード: 111

• 要約等: 6つの交響詩を軸に、シベリウスの音楽観や世界観、フィンランドの民族性を綴った渾身の書き下ろし。最新の研究成果をふまえた。（提供元: 出版情報登録センター（JPRO））
• 著者紹介: 神部 智 茨城大学教授。ヘルシンキ大学大学院博士課程修了。博士（音楽学）。シベリウスに関する論文やエッセイ、プログラム・ノート、ミニチュア・スコア（音楽之友社）の解説を多数執筆。宇都宮大学、国立音楽大学講師を歴任。また早稲田大学、東京藝術大学、横浜国立大学の公開講座、自治体主催の市民講座の講師をはじ...

目次

はじめに<br/>第1部　独自の音楽語法を求めて<br/>第1章　悲劇的神話を音楽で表現する―《クレルヴォ》<br/>1．フィンランド音楽文化の形成<br/>　ウィーン留学と創作の背景／交響曲への挑戦／初演の状況と作品の受容<br/>2．クレルヴォ神話と悲劇の音楽表現<br/>　クレルヴォ神話について／「近親相姦」の要素をめぐって／作風と音調／「フィンランド的なもの」を求めて／ラリン・パラスケとの出会い<br/>第2章　生と死をイメージする―《レンミンカイネン》<br/>1．民謡へのまなざしから近代芸術のあり方を探る<br/>　シベリウスのカレリア巡礼／生活の糧を求めて／「民俗音楽が芸術音楽に与える影響について」<br/>2．《レンミンカイネン》をめぐる諸問題<br/>　ワーグナー受容／オペラの挫折から交響詩へ／《レンミンカイネン》の標題／作品の成立をめぐって／表現世界の模索<br/>第3章　有名曲の誕生を紐解く―《フィンランディア》<br/>1．有名曲の誕生をめぐって<br/>　《フィンランディア》誕生の社会的背景／シベリウスの創作活動への影響／舞台劇『歴史的情景』と〈フィンランドは目覚める〉／交響詩《フィンランディア》の成立に向けて／パリ万博への遠征公演<br/>2．ナショナリズムと音楽<br/>　ナショナリズムの動向とその超克／《フィンランディア》に対するシベリウスの複雑な思い／楽曲内部の秘密に迫る<br/>第2部　新たな表現世界の広がり<br/>第4章　英雄と幻想的な旅をする―《ポヒョラの娘》<br/>1．シベリウスをめぐる環境の変化<br/>　ますます緊迫する社会状況／シャウマンのためのレクイエム？／「アイノラ」への転居／リヒャルト・シュトラウス／グスタフ・マーラー<br/>2．新たな作風を求めて<br/>　題材の広がりと作風の変化／交響的幻想曲《ポヒョラの娘》の「謎」／インスピレーションの横溢と新しい作品群の構想／標題と表現形式の問題／ユニークな音調と構成<br/>第5章　宇宙創成の響きを求める―《ルオンノタル》<br/>1．根源的なものへのまなざし<br/>　喉頭腫瘍の発症／生活の変化と創作活動への影響／シベリウスの「暗黒期」／創作上の岐路<br/>2．宇宙創成の音楽<br/>　「女性的なもの」とアイノ・アクテ／ポーの『大鴉』から『カレワラ』の世界へ／テクストから透けてみえるシベリウスの世界観／宇宙創成の響き<br/>第6章　時代を超越する―《タピオラ》<br/>1．創作晩年期に向かうシベリウス<br/>　フィンランド独立に向けて／独立の余波と内戦／カンタータ《われらの国》の表現世界／シベリウスの苦悩と困難な創作状況<br/>2．《タピオラ》とシベリウス晩年の美学<br/>　創作晩年期の様相／《タピオラ》の成立／シベリウスの究極的な視点／シベリウス受容の新たな広がり／《タピオラ》の独創的なデザイン<br/>あとがき<br/>参考文献表／人名索引