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【序文】
スポーツは競争的な競技・種目として行うばかりではなく,精神的および肉体的な健康増進や生活習慣病の予防にも大切である.一般市民に対しても生涯スポーツが推奨され,近年,幅広い年齢層でスポーツ人口が増え,同時にスポーツ外傷・障害を治療する機会も増えている.
一般的に「スポーツ外傷」は1回の外傷による疾患を,「スポーツ障害」はいわゆるオーバーユースによる疾患を意味する.運動器を構成する骨・関節,脊髄や末梢神経,筋肉などに発生する様々なスポーツ外傷・障害は正確な診断に基づいた適切な治療が必要であることはいうまでもない.診断は,病歴聴取,触診や徒手検査などの身体的検査が基本であるが,確定診断,鑑別診断,治療法の決定や治療後の評価に画像診断は必要不可欠である.現在,臨床の現場ではX線,CT,超音波,MRIなどの画像診断がそれぞれの有用性に鑑みて用いられている.なかでもMRIは骨や軟部組織の描出に優れ,運動器のスポーツ外傷・障害に対して有用なツールであり,昨今では画像検査センターの普及などにより自施設にMRIのない医師にとってもルーチンの検査となっている.また,MRI機器そのものや様々な撮像シークエンスの改良,開発により,質的診断も格段に向上した.
MRIの読影の多くは放射線科医師によって行われるが,特に運動器の専門家である整形外科医にとっては,自らの眼で画像を見て判断し診断することが大変重要である.また,スポーツに携わる多くのメディカルスタッフもMRI画像を見る機会が多いだろう.
本書では整形外科専攻医,専門医を問わずスポーツ診療に携わる医師やメディカルスタッフを対象に,スポーツによる運動器外傷・障害のMRI診断・読影ポイントをエキスパートの先生方に解説いただいた.構成は部位別として,各部位の「正常組織像」の項目では,基本的な撮像条件,撮像方向,正常組織像の見え方について解説し,「見逃してはいけない腫瘍性疾患のMRI」の項目も設けている.各疾患の項目では,疾患・病態の解説,MRIが必要な状況・タイミング,撮像方法と肢位,読影のポイント・注意点,鑑別診断,MRIの意義と限界などを解説した.さらに,スポーツが受傷機転となった代表的な症例を提示し,診断,治療経過,経過観察などを解説して,その疾患をより深く理解していただけるよう工夫した.
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- 資料種別
- 図書
- ISBN
- 978-4-524-22666-5
- タイトルよみ
- エムアールアイ デ リカイ スル スポーツ ガイショウ ショウガイ
- 著者・編者
- 安達伸生 編高須深雪 [ほか] 執筆
- 出版事項
- 出版年月日等
- 2022.2
- 出版年(W3CDTF)
- 2022
- 数量
- 262p