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【書評】
日本人工関節学会の編集である本書について,理事長の松田秀一先生は序文で,「本書には,その内容に大きな特徴があります.(中略)ご自身の研究だけではなく,日本における研究を俯瞰して総括していただくことも併せてお願いしました」と述べ,さらに本書の帯には「人工関節研究の集大成―歴史,日本発の人工関節,手術手技およびその論理的根拠について学ぶために全整形外科医が持っておきたい一冊」とある.この言葉どおり,人工股関節全体を俯瞰する視点での執筆であり,一部に偏ることなく,まさにすべての領域をカバーする内容である.
本書は16の章から構成されており,第1章では歴史を取り上げている.現在,欧米から輸入した人工関節が多く使用されているものの,歴史を振り返り,日本においても多くの人工関節が,それぞれのコンセプトに沿って開発された経緯が記述されている.骨頭径,応力遮蔽と骨萎縮,表面の形状,セメントあるいはセメントレスタイプか,などを検討している.長期の良好な成績をめざし,幾多の課題へ取り組む.それはある意味,挑戦であった.期待どおりの成績にいたらず,さらなる改善をめざした歩みそのものであった.私自身,日本開発の人工股関節置換患者の約30年後の再置換を施行した際に,長期間にわたり良好な日常生活動作(ADL)を維持されていたことに,先人のご苦労に思いを馳せたことを思い出した.
第2章 解剖,第3章 バイオメカニクス,第4章 バイオマテリアル(摺動面・生体材料)では,股関節と人工関節の基本的な事項を理解できる.人工股関節置換術を担当する医師は単に人工関節を設置すればよいのではなく,患者の基本的な股関節の解剖および一人一人の差異(変異)を理解し,さらに人工関節そのものの特徴を理解して対応することが重要であることを示している.
第5章 手術手技(固定法),第6章 インプラントデザイン,第7章 手術の目標(臨床成績とバイオメカニクスから),第8章 術前計画,第9章 手術手技(アプローチ),第10章 CASでは,手術は手術をすることが目的ではなく,患者の痛みを除き,ADL改善を図ることをめざすものであり,そのために必要なインプラントの知識,手術手技および手術施行するうえでの術前計画の手順と重要性を改めて強調している.
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