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【序文】
日本人女性の乳がん罹患数は年間約10万人に近づき,現在9人に1人が生涯のうちに乳がんに罹患し,罹患率は欧米に迫りつつある.また,罹患のピークが45〜50歳と65〜70歳にあり,近年の環境因子も加わり,罹患年齢は寿命の延長とともに高齢化しつつある.
乳がんは他のがんと比べ予後良好で,早期発見できれば根治も可能であるにもかかわらず,日本では罹患率,死亡率ともに年々増加している.日本乳癌検診学会(以下,「本学会」という)は,「検診によって早期の乳がんを発見し,乳がんによる死亡の減少に寄与すること」を目的としており,設立以来多くの業績を積み重ねてきた.
超音波検査は,わが国ではすでに任意型の乳がん検診を中心に広く利用されているが,その有効性に関する科学的根拠はないままであった.そこで40歳代の女性を対象にマンモグラフィ単独とマンモグラフィに超音波を加えた乳がん検診の有効性を検証する世界初,日本発のランダム化比較試験であるJ-START(Japan Strategic Anti-cancer Randomized Trial)が本学会元理事長の大内憲明先生を研究リーダーとして2007年にエントリーをスタートした.2016年にそのprimary endpoints(感度,特異度,がん発見率)が『Lancet』に発表され,マンモグラフィ単独よりも超音波併用で早期乳がんを多く発見でき,中間期がんが少なく,感度も有意に高かった.しかし,超音波併用検診の死亡率減少効果については結論が出ておらず,精度管理などで解決すべき課題も少なくない.任意型と一部の対策型検診ですでに行われていた超音波検診は,J-STARTの結果を受けてさらに広まりつつあった.
そこで精度管理のマニュアルを作成することが急務であると考え,2016年7月に本学会の乳房超音波検診精度管理委員会の東野英利子委員長が中心になって,J-STARTで使用されたガイドラインに最新の知見を加え,適切な精度管理の実施とその達成度について自己ならびに外部機関が評価できるよう検診従事者にとって必要なことをできるだけわかりやすく記載することを念頭に本書初版を作成,刊行した.
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- 資料種別
- 図書
- ISBN
- 978-4-524-20456-4
- タイトルよみ
- チョウオンパ ニ ヨル ニュウガン ケンシン ノ テビキ : セイド カンリ マニュアル
- 著者・編者
- 日本乳癌検診学会乳房超音波検診精度管理委員会 編集
- 版
- 改訂第2版
- 出版事項
- 出版年月日等
- 2023.11
- 出版年(W3CDTF)
- 2023