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【序文】
このたび『杏林大学ICIBD直伝!IBD腸管エコーマニュアル』が発刊されたことを非常に嬉しく思います.
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は主にクローン病と潰瘍性大腸炎からなり,両疾患ともに原因不明の難治性炎症性腸疾患で厚生労働省の難病に指定されています.現在,わが国の患者数は右肩上がりに増加しており,クローン病7万人超,潰瘍性大腸炎22万人と推定されています.IBDは20~30歳代に多く発症し慢性の経過をたどるため,就学,就労,結婚,妊娠,出産とさまざまなライフイベントに影響します.
杏林大学医学部付属病院に通院するIBD患者数は,約250人(2015年4月)から約1,350人(2024年2月)に急増しています.この間,国際共同治験や多施設共同研究にも積極的に参加し,当院は東京西部の拠点となりました.IBDは慢性疾患であり,チーム医療やshared decision makingといった診療コンセプトやストラテジーが薬剤選択と同じくらい患者の予後に影響します.これらを背景に,2019年に念願の杏林大学医学部付属病院炎症性腸疾患包括医療センター(Interdisciplinary Center for Inflammatory Bowel Disease:ICIBD)を設立しました.消化器内科医,外科医,産科医,小児科医,看護師,栄養士,薬剤師が協力しながらチーム全体で包括的に(Interdisciplinary)患者中心の医療を提供することを理想としています.
IBD診療における腸管エコーの有用性は,なんといっても低侵襲でいつでも気軽に施行できることで,まさにtreat to target strategyにはうってつけのモダリティです.腸管エコーは薬剤の短期的な有効性を評価する客観的指標として非常に有望であり,クリニックでも行えるため,実地医家の先生方にも最適だと思います.全層性の炎症や腸管蠕動を評価することができるので,内視鏡とは違った病態が見えてくるかもしれません.そして何より実感しているのが,若手医師の育成にこれほど適した検査はない,という点です.センターの重要な役割の一つが人材の育成であり,ICIBDの目標は全人的なIBD診療が可能なエキスパートを育成することですが,そのためには外来や病棟で多くの診療経験を積むことが必要です.腸管エコーを施行するということは,まさに患者さんと話をしながら腹部診察をすることなので,コミュニケーション能力を磨くこともできます.
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- 資料種別
- 図書
- ISBN
- 978-4-524-20703-9
- タイトルよみ
- アイビーディー チョウカン エコー マニュアル
- 著者・編者
- 久松理一, 三好潤 編集
- 出版事項
- 出版年月日等
- 2024.5
- 出版年(W3CDTF)
- 2024
- 数量
- 161p