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【書評】
「日常診療で肝疾患に関する疑問が生じたときの必携書」
日本肝臓学会編集の『肝臓専門医テキスト』は,肝疾患に関する包括的かつ実践的な解説書として,肝臓病学のみならず医療行政の観点からもきわめて重要で,実地臨床において非常に役立つ書籍となっている.本書は2013 年に初版が出され,その後定期的に改訂を重ねて,このたび改訂第4版が発行された.「基本的事項」「肝疾患」「胆道疾患」「腹腔疾患」「行政と肝疾患診療」という形で章立てされ,特定の疾患のみならず肝関連疾患全体を網羅する解説書となっている.
日本肝臓学会の専門医制度は1989 年に発足し,1993 年に第1 回の専門医認定試験が行われ,その後回数を重ねて現在8,000 名を超える肝臓専門医が全国の医療機関などにおいて診療および指導にあたっている.日本専門医機構では,内科系において15 のサブスペシャリティ領域を機構認定専門医としている.肝臓専門医の総数は内科系臓器別専門医数で3 番目に多く,たくさんの医師が全国の地域で肝疾患の診療にあたっている.消化器領域では,数多くの専門医のうち,日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会・日本肝臓学会の3 学会の専門医が機構認定医として認められている.また日本専門医機構は,専攻医を指導できるのは各領域の指導医のみであることを明言している.すなわち,若い先生方にとっても,将来専攻医指導を行ううえで日本肝臓学会の認定医を取得しておくことは非常に重要になってくると思われる.
最近の数年間で肝疾患診療は大きな変化を遂げた.C 型肝炎においては,非代償性肝硬変に対してもDAA 製剤が認可され,予後改善を含めた臨床的有用性が示されている.B 型肝炎においては,副作用対策などを考慮して,さまざまな核酸アナログ製剤が上市されている.肝がんに対しては免疫チェックポイント阻害薬が使用可能となり,複数の分子標的治療薬とともに治療の選択肢が大きく広がっている.一方で,これまでの薬剤とは異なる有害事象も生じることから患者背景など,さまざまなことを考えながら各種薬剤を使いこなすことが求められている.また,外科的治療やインターベンションナルラジオロジー(IVR)に関しても,分子標的治療薬との集学的治療などのさまざまな領域で大きく進歩している.肝疾患の成因も大きく変わり,昨年の日本肝臓学会による5 年ぶりの全国調査では,非ウイルス性の肝疾患が著増していることが明らかとなった.脂肪性肝疾患に関しては大きな名称変更が行われた.最大の要因であるアルコール性肝疾患に対しては減酒療法などの新しい概念を知っておく必要がある.肝臓専門医は肝疾患の診療のみならず,社会的にも肝炎対策基本法や身体障害者福祉法などにおいて,役割が大きく広がっており,今後もますます大きくなっていくと考えられる.
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- 資料種別
- 図書
- ISBN
- 978-4-524-21159-3
- タイトル
- タイトルよみ
- カンゾウ センモンイ テキスト
- 著者・編者
- 日本肝臓学会 編
- 版
- 改訂第4版
- 出版事項
- 出版年月日等
- 2024.11
- 出版年(W3CDTF)
- 2024
- 数量
- 529p
- 大きさ
- 26cm
- 出版地(国名コード)
- JP
- 本文の言語コード
- jpn
- 表現種別
- テキスト
- 機器種別
- 機器不用
- キャリア種別
- 冊子
- NDC10版
- NDLC
- 対象利用者
- 一般
- 書誌注記
- 索引あり
- 入手条件・定価
- 15000円
- 所蔵機関
- 国立国会図書館
- 請求記号
- SC344-R5
- 連携機関・データベース
- 国立国会図書館 : 国立国会図書館蔵書
- 書誌ID(NDLBibID)
- 033762791
- 全国書誌番号
- 24051915
- トーハンMARC番号
- 34670085
- 目録規則
- 日本目録規則2018年版
- 整理区分コード
- 111