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【改訂第3版の序】
本書の初版は,生体成分の構造とそれらの代謝を扱う生化学の領域のミニマムエッセンスをおさえた内容として,ヒトのからだの再構築をコンセプトに2015年1月に上梓された.その後,2019年に改訂された第2版が上梓されてからほぼ5年が経過した.
この間,2022(令和4)年度に薬学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂(新コアカリ)があり,それまで網羅的,詳細に提示されていた一般目標(GIO)や到達目標(SBO)を廃止して,概念化した学修目標に改められた.新コアカリの本書に関わる学修目標では,「C-6 生命現象の基礎」としてヒト生体を構成する基本単位である細胞の性状と恒常性について,「C-7 人体の構造と機能及びその調節」として細胞,組織および器官の構成と恒常的機能について学修し,高学年での疾患の予防や治療に関する科目を理解する基盤を形成することが求められている.本改訂では,第2版の内容を新コアカリに対応させ一部ヒトでの知見を中心に書き改めると共に,生化学,分子生物学のみならず薬理学や生理学領域における新たな知見なども加えて,教科書としてだけでなく,学習者のレベルに応じて自己学習により発展的に学ぶ教材となるように編集作業を行った.
本改訂では,学習の振り返りや復習のために,重要項目のまとめや総括として各単元の終わりに「ポイント」を移した.事前・事後の学習に役立つように,要所では「おさえておこう」を,他の章や単元との関連を明示するために「ここにつながる」も引き続き設けた.また,第2版までの「コラム」を内容的にいくつかに分類して分かりやすく提示した.すなわち,知っておくと面白いことや雑学的な記事を「豆知識」,医薬品とつながる内容の記事を「医薬品の知識」,疾病とつながる内容の記事を「疾病の知識」,また,臨床現場や研究室で行われる検査や分析手段にも着目し,それぞれ「臨床検査」,「分析法」としてとりまとめた.さらに発展的な内容や最新の知識は「アドバンス」として書き加えた.本書に関連のある生化学,分子生物学および境界分野の過去10年分の薬剤師国家試験問題を,正答と簡単な解説をつけてとりまとめて,新たに作成した電子版の付録とした.電子版では,本書の内容を扱っている英語動画を視聴できるウェブページも紹介した.薬学生諸君には,レベルに合わせて本書を上手に利用して生化学を学び,薬学全体の理解を深め自信をつけていただきたい.
旧版に見られた難解な部分や誤りなどもできる限り修正したが,未だ不十分なところもあると思われる.本書を利用して下さる先生・学生の皆様からのご意見・ご指摘を是非いただき,より良い教科書となるよう今後も改善に努めていきたいと考えている.
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