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【書評】
このたび,『脊椎脊髄病用語事典』の改訂第7版が刊行されました.本書は1995年に初版が刊行され,5年ごとにその時代に適した改訂が行われてまいりました.今年は刊行から30年という節目にあたりますが,この30年間における脊椎脊髄外科学の進歩は非常にめざましく,昨今ではnavigationやhybrid手術室などの画像支援はもとより,robot assisted surgeryなどの最新技術が多くの医療機関にて採用されている状況です.また,社会の高齢化も大きくすすみ,低侵襲手術手技の進歩は高齢者に対する手術適応を劇的に変化させてきました.筆者が医師となった2001年には全脊椎手術患者に対する80歳以上の高齢者の割合は約3.8%程度でしたが,現在ではその割合は20%を超え増加の一途をたどっています.Full-endoscopic spine surgery(FESS)に代表される超低侵襲除圧術やfenestrated screwなどのセメント注入型スクリューの普及により,高齢者に対する治療の幅はますます広がっていくことが予想されます.
本書は単なる用語集ではなく,その時代の医療の進歩に則した用語の選定とそれに関連した参考文献までも記載されており,若手整形外科医の脊椎脊髄外科への入門編としてはもとより,ベテラン脊椎外科医にとってもたいへん有用な事典であります.初版刊行当初の第一の目的である,「正しく脊椎外科領域の医学論文が書け,学会発表が行えること」という理念は本改訂においても見事に受け継がれております.筆者自身,今回内容をあらためてみさせていただきましたが,意外と知らなかった用語や不正確に用いていた用語がいくつかみつかり,さっそく本書の有用性を実感しております.ぜひ皆様にもご確認いただければと思います.
第7版の改訂は,獨協医科大学整形外科の稲見聡教授が委員長として行われました.改訂にあたって最初に検討されたのが,冊子体とするか電子媒体にするかという点であったと述べられております.デジタル化のすすむ現在において悩ましい点ではあると思いますが,ハンドブックとしての利便性を考慮して冊子体を選択したとのことでした.もしかしたら,本書が紙媒体として最後の脊椎脊髄病用語事典となるかもしれません.
本書は多くの先生方にとって最新の用語の確認や知識の習得に有用であるとともに,学会発表・論文作成の準備にも非常に役立つ必須の事典と考えます.ぜひ皆様にもご活用いただきたいと願っております.
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- 494.66-セキ
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紙- 請求記号:
- 49466/ 6/
- 図書登録番号:
- 1102777394
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紙- 請求記号:
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- 図書登録番号:
- 7119324804
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紙- 請求記号:
- 494.6
- 図書登録番号:
- 2077877528
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