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【書評】
膝前十字靱帯(ACL)損傷は,スポーツ外傷の中でももっとも頻繁に手術が行われる疾患の一つです.筆者自身,膝関節外科医として数多くのACL再建術を執刀してまいりましたが,いまだ完璧な手術にいたったという実感を得ることはありません.
日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)によれば,ACL再建術の件数は全整形外科手術のうち国内で第14位に位置し,年間17,000件以上に達しています.また,PubMedで「ACL」と検索すれば3万件を超える論文がヒットします.この数字は,ACLという小さな構造体に対し,世界中の研究者がいかに情熱を注ぎ,その機能を解明し,よりよい再建方法を追求し続けてきたかの証左といえます.
ACL再建術は,生体力学的な理解の深化やインプラント,手術手技の改良により,この数十年で劇的な進歩を遂げました.しかし,術後の不安定性の残存や低いスポーツ復帰率,そして何より再断裂という課題は,依然としてわれわれの前に立ちはだかっています.
このような背景の中,武冨修治先生が編者を務められた本書は,まさに膝関節外科医が待ち望んでいた一冊であると断言できます.従来のACL関連書籍は,解剖,診断,治療,後療法といった網羅的・教科書的な記述が主流でした.もちろんそれらは重要ですが,本書の画期的かつ最大の特徴は,その名のとおり「手術手技」のみに焦点を絞り込んでいる点にあります.これほどまでに手技を深掘りした書籍は,これまで皆無であったといっても過言ではありません.
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- 資料種別
- 図書
- ISBN
- 978-4-524-27046-0
- タイトルよみ
- エキスパート カラ マナブ エーシーエル サイケンジュツ サイサイケンジュツ
- 著者・編者
- 武冨修治 編集
- 出版事項
- 出版年月日等
- 2025.11
- 出版年(W3CDTF)
- 2025
- 数量
- 297p