並列タイトル等メイジキ ペキン カンワ キョウカショ カンワ シナン オヨビ ガクシュウ ホジョ キョウカショ ノ ソウゴウ ケンキュウ
一般注記本論文は『官話指南』(呉啓太と鄭永邦編、1882)、『官話指南』の学習補助教科書および『官話指南』編纂者の編纂によるその他北京官話教科書を中心に、研究視野を広げ、日本における明治期の中国語教育史を探察し、特に明治初期の北京官話教育史における位置づけを解明するために、語学研究、編纂研究、編纂者研究の3分野から考察した。語学研究は(1)『官話指南』の語法研究、(2)九江版『官話指南』(九江書会編、1893)の南北官話を検討する、(3)学習補助教科書である『官話指南總譯』(呉泰壽編、1905)、『官話指南自修書』(飯河道雄編、1924、1925、1926)、『官話指南精解』(木全徳太郎編、1939)の3書において翻訳、注釈、音声の比較研究、(4)鄭永邦が編纂した『北京發音反切表』(1904)、北京語と多言語の対照教科書『日漢英語言合璧』(1888)、『日清英露四語合璧』(1910)の仮名表記、ローマ字表記などの音声表現を分析する。編纂研究は(1)初版『官話指南』の編纂過程、(2)九江版『官話指南』における版本比較の研究、(3)学習補助教科書が明治期の中国語学習補助教科書史上の位置づけを考察する。編纂者研究は呉啓太、鄭永邦、呉泰壽、飯河道雄、木全徳太郎に関する伝記の再検討である。
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受理日(W3CDTF)2021-01-30T08:56:55+09:00
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