並列タイトル等Study on elements constituting academic achievement in junior high school education: Analysis focusing on study habits, motivation for learning, learning environment,and morality
一般注記type:Thesis
中学校教育において、生徒の状況を理解することは重要なことである。しかしながら、中学生という期間は、内面的にも外面的にも多くの変化が起こる時期であり、また、その変化の影響で様々な事象が生じる。中学校教育は、このような生徒を対象とする教育活動であり、そこでは生徒理解が特に重要といえる。しかしながら、中学生の変化やその影響についての研究は多くない。本研究の目的は、中学校教育における生徒の変化という状況について、生徒の状態を可視化する尺度を開発し、中学校という期間における中学生の変化の実態を明らかにし、さらに学業成績との関係性を示すことによって、中学校教育における生徒理解、学校(学級)運営、教材開発の改善を促進する視点を提供することである。本論文は、第1章において、上記研究の目的の詳細を示し、第2章において、学習習慣尺度を開発した。第3章においては、学習習慣尺度を用いて、3年間の縦断分析をおこない、学習習慣の変化、学業成績との関係を明らかにした。第4章においては、学習習慣尺度を用いて、中国の中学校についての調査をおこない、中国の中学校教育における学習習慣の状況を分析した。この調査では、中国の中学生の学習習慣が低下しない傾向が明らかになり、そして、その要因について具体的な取り組みを示すことができた。また、第5章、第6章において、数学、英語の教科に対する意識を可視化する意識項目を開発し、3世代に対する3年間の縦断分析から数学、英語に対する意識の変化の傾向を示し、そして、学業成績との関係性を示すことができた。さらに、第7章、第8章において、学習習慣および中学生の道徳観に焦点を当て、学業成績に与える影響としての学校環境、そして、学校環境に与える影響としての道徳観についての分析をおこなった。第9章において、本研究としての考察をおこない、中学生の学業成績に対する学習習慣・学習意欲および学習環境ならびに道徳観の重要性についての提言をおこなった。
コレクション(個別)国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
受理日(W3CDTF)2021-09-06T03:11:00+09:00
連携機関・データベース国立国会図書館 : 国立国会図書館デジタルコレクション