並列タイトル等Study of Antimicrobial and Anticancer Activities of LL-37 Peptide Fragment Analogue-Poly (lactic-co-glycolic) Acid Conjugate
一般注記本博士論文では, CKR12 とPLGA とのコンジュゲートは、抗微生物活性および抗がん活性を高めることができると考えた. そこで, CKR12-PLGA を調製して,CKR12-PLGA ミセル形成に関する臨界ミセル濃度 を測定するとともに, ミセル形成及び非形成条件におけるCKR12-PLGA の抗微生物活性と抗がん活性について検討することを研究の主題とした.第1 章では, CKR12-PLGA の抗微生物活性を評価するために, Staphylococcus aureus (S. aureus),Escherichia coli (E. coli) およびCandida albicans (C.albicans) に対する抗微生物作用について検討した.LL-37, FK-13 およびCKR12 の構造特性解析を, オンライン解析ソフトを用いて比較検討した. CKR12-PLGAの構造および物性解析は, 核磁気共鳴 (1H-NMR) およびアガロースゲルを用いた電気泳動による評価を行い,CKR12-PLGA についてはCMC 測定を行った. また,ミセル形成条件でCKR12-PLGA の平均粒子径および表面電位の計測も行った. 次に抗微生物活性についてはCLSI ガイドラインに従い, FK-13, CKR12,CKR12-PLGA のMIC を評価した. 加えて細胞毒性評価, 走査型電子顕微鏡 (SEM) および透過型電子顕微鏡(TEM) による微生物の形態観察を行った.第2 章では, CKR12-PLGA の抗がん活性を評価するために, 4 種類のがん細胞 (マウス卵巣癌細胞由来 : HM-1細胞, マウスの黒色腫由来 : B16/BL6 細胞, ヒト子宮頸癌細胞由来: HeLa 細胞, ヒト肝細胞癌細胞由来 :HepG2 細胞) の細胞増殖の抑制評価, がん細胞の遊走抑制と浸潤の抑制について評価した. CKR12-PLGA の物性評価は, 第1 章と同様にCMC, アガロースゲルを用いた電気泳動による評価を行い, 粒度分布および表面電位を計測した. 次に, CKR12 単独またはCKR12-PLGA を用いて4 種類のがん細胞 (HM-1, B16/ BL6, HeLa, およびHepG2) の細胞増殖の抑制評価,がん細胞の遊走と浸潤の抑制評価を行った. ネガティブコントロールとして, CKR12 のアミノ酸配列を入れ替えたCKR12 スクランブルペプチドを合成して比較検討した.
2021
コレクション(個別)国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
受理日(W3CDTF)2022-06-05T18:01:14+09:00
連携機関・データベース国立国会図書館 : 国立国会図書館デジタルコレクション