並列タイトル等Research on Organizational Activation Mechanisms -A Case Study of the 48th Japanese Antarctic Research Expedition-
ソシキノカッセイカメカニズムニカンスルケンキュウ-ダイヨンジュウハチジナンキョクチイキカンソクタイヲジレイトシテ-
一般注記本論文の目的は、第48次南極地域観測隊(以降、第48次隊)を事例とし、組織の活性化メカニズムを解明し、結果的に第48次隊がどのような組織になったのかを明らかにすることである。第48次隊は、日本、しらせ、南極での活動を通し、劇的に環境が変化する中で、急速にその組織を変化させていった。そのプロセスを、組織レベル、集団レベル、個人レベルの3つの視点から質的研究にて探る。第48次隊は、最終的に組織全体が縮減された解釈で繋がり、組織全体を俯瞰した考えによる活動ができ、集団はその時々で全体最適になるべく活性化していた。一方、個人は、五感をフルに活用し、環境、組織、集団、個人に対し、能動的に働きかける。その際、自己の解釈を柔軟にすることで、環境や他者の解釈を受け入れやすい状態になり、感覚(センス)を磨き自律的になる。その結果、組織は、シンクロニゼーションを起こし、人と人の関係性だけでつながっている状態であった。この組織の状態を、『シンクロ組織』と呼ぶ。本論文で示した『シンクロ組織』は、短時間で組織の活性化を可能とする。この組織に至るプロセスの検討は、不確実な社会での活動に対して有効な示唆を与えられると考える。
【学位授与の要件】中央大学学位規則第4条第1項 【論文審査委員主査】露木 恵美子(中央大学大学院戦略経営研究科教授) 【論文審査委員副査】丹沢 安治(中央大学大学院戦略経営研究科教授)、遠山 亮子(中央大学大学院戦略経営研究科教授)、田中 洋(中央大学大学院戦略経営研究科教授)、平田 透(かなざわ食マネジメント専門職大学教授)
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受理日(W3CDTF)2022-06-05T18:01:14+09:00
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