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博士論文
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DOI[10.24561/00010219]のデータに遷移します
企業・組織における知識発見の実践手法に関する研究 : テキストマイニングと知識の構造化論の融合による知識の発見
- 国立国会図書館永続的識別子
- info:ndljp/pid/8951419
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一般注記:
- type:text第1章では、本研究の背景を提示した上で、本研究の目的およびリサーチ・クエスチョンについて述べるとともに、本研究が対象とする知識の限定を行った。本研究の目的は、企業・組織の企画・管理責任者が、事業活動における意思決定にとって有益・有用な知識を、大量かつ多様なデータから効果的に発見する...
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目次
2023-09-05 再収集
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書誌情報
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デジタル
- 資料種別
- 博士論文
- 著者・編者
- 大森, 寛文
- 著者標目
- 出版事項
- 出版年月日等
- 2014
- 出版年(W3CDTF)
- 2014
- タイトル(掲載誌)
- 博士論文(埼玉大学大学院経済科学研究科(博士後期課程))
- 授与機関名
- 埼玉大学
- 授与年月日
- 2014-03-24
- 授与年月日(W3CDTF)
- 2014-03-24
- 報告番号
- 甲第94号
- 学位
- 博士(経済学)
- 博論授与番号
- 甲第94号
- 本文の言語コード
- jpn
- 対象利用者
- 一般
- 一般注記
- type:text第1章では、本研究の背景を提示した上で、本研究の目的およびリサーチ・クエスチョンについて述べるとともに、本研究が対象とする知識の限定を行った。本研究の目的は、企業・組織の企画・管理責任者が、事業活動における意思決定にとって有益・有用な知識を、大量かつ多様なデータから効果的に発見するための方法論と実践事例を提示するとともに、その有効性について検証することである。この目的を達成するために、次のリサーチ・クエスチョンを設定した。 Main-RQ:企業・組織の企画・管理責任者が事業活動を行う上での意思決定にとって有益・有用な知識を発見するために、我々は実際に何をしたらよいのか? Sub-RQ1 :知識発見を推進するために鍵となる概念は何なのか? Sub-RQ2 :知識発見を効果的に実現するためには、どのような手順をとるべきか? Sub-RQ3 :知識発見を組織的・継続的に推進するためには何が必要か? 第2章では、先行研究レビューを行った。まず、我々の周囲に溢れる大量かつ多様なデータから有益な情報を抽出する手法であるテキストマイニングについての先行研究を整理した上で、現状のテキストマイニングの成果と限界について整理した。さらに、要素間の関係性を明らかにして、それが織りなす意味を探るための方法論として、工学や社会学等において取り組まれている複数の議論を「知識の構造化論」という枠組みで捉え直し、ここでの成果と限界について整理を行った。 第3章では、本研究の方法について述べた。まず、テキストマイニングと知識の構造化論の双方における限界を克服するために、双方を融合した「知識発見のプロセス・モデル」を提示した。さらに、事例分析の位置付けと特徴、分析ツールについて述べた。 第4章では、ネットバンクのユーザーおよび非ユーザーに対するグループ・インタビュー結果を用いた解析フレームの設定と、ネットバンクの利用状況に関するwebの口コミ情報に対してテキストマイニングを行うとともに、アンケート調査結果との照合による検証を行い、ネットバンクの利用促進に向けた推進要因と阻害要因に関する知識の探索を行った。 第5章では、電機業界における業績の明暗を分けた要因に関する知識命題を探索した。業績の違いにより経営課題の認識構造にはどのような差があるのか、経営課題の認識構造に影響を与えている思考はどこから来るのか、表明した経営課題は正しく実行されているのかについて明らかにした。 第6章では、中小企業技術革新支援制度(日本版SBIR)を取り上げ、15年間にわたる国会等における議論内容を構造化し、重点的な議論領域とトピックスの変遷を明らかにした上で、議論トピックスの具体的な論点を知識命題として抽出した。 第7章では、全体を総括した上で、事例分析を踏まえたリサーチ・クエスチョンへの回答をもって結論とした。また、本研究の提示手法の有効性と残された課題について述べた。 Sub-RQ1に対して、次の結論を得た。「解析フレーム」を設定するという概念が知識発見の鍵となる点を打ち出し、次のように定義した。「解析フレームとは、解析者の目的・意思・文脈・ロジックを体現したものであり、バラバラにされる単語を秩序づけ、解釈し、意味づけるための枠組み・テンプレートである。同時に、解析に先だった“柔らかな構造化仮説”であり、一定の命題がみえてくるまで修正を繰り返すことにより、“固まった構造化”へと進化させ続けるものである。」 Sub-RQ2に対して、次の結論を得た。テキストマイニングと知識の構造化論とを融合した「知識発見のプロセス・モデル」を提示した。その上で、3つの事例に対して実際に「解析フレーム」を核とした「知識発見のプロセス・モデル」に則った手順を踏むことにより、知識命題を抽出することができ、同方法論に一定の有効性があることを示した。 Sub-RQ3に対して、次の結論を得た。知識創造活動を組織的・継続的に推進するためには、知識の7点セット{(1)分析の背景、(2)分析の目的、(3)暗黙の仮説、(4)リサーチ・クエスチョン、(5)解析フレーム、(6)方法、(7)知識命題}として可視化し、これにアクセス・融合・活用という知識の循環構造を作りあげることが必要であることを述べた。 最後に、本研究は、次のような5つ方向における研究領域へと発展させる余地があり、今後は一層深めていく必要があることを述べた。(1)組織内部に日の目を見ずに埋もれた文書情報を複数組み合わせることで知識を探索する取り組みが残されていること。(2)文字情報以外の非構造化データ、人間の頭の中、物的媒体(書籍等)等の多様な形式のデータをいかに効果的に構造化する方向が残されていること。(3)「知識発見プロセス・モデル」を(半)自動化できるような仕組みを打ち出す必要があること。(4)複数の組織間における異なる文脈をもった人々との擦り合わせの方法も残されている。(5)「客観性」と「主観性」に関するさらなる深い議論を踏まえた研究の深堀が必要であること。図表リスト ..........................................................................................................ⅳ第1章 序論 ................................................................................................................. 1第1節 本研究の背景 ................................................................................................ 1第2節 本研究の目的 ................................................................................................ 4第3節 本研究が対象とする知識の概念 .................................................................... 5第4節 本研究の構成 ............................................................................................... 11第2章 先行研究レビュー .......................................................................................... 13第1節 先行研究のレビュー視角 ............................................................................. 13第2節 テキストマイニングの意義と限界 ............................................................... 14第3節 知識の構造化論の意義と限界 ...................................................................... 28第4節 先行研究の意義と限界 ................................................................................ 44第3章 研究の方法 ..................................................................................................... 46第1節 テキストマイニングと知識の構造化論の限界を乗り越えるための課題 ....... 46第2節 「二重の『意味の喪失』」問題を解く概念装置としての解析フレーム ........ 47第3節 知識発見のプロセス・モデル ...................................................................... 55第4節 事例の選択と特徴比較 ................................................................................ 58第5節 使用する分析ツール .................................................................................... 63第4章 ネットバンクの利用促進に向けた推進要因と阻害要因に関する知識の発見 ... 64第1節 分析目的と手順 ........................................................................................... 64第2節 ネットバンクを取り巻く業界動向と利用状況 ............................................. 65第3節 解析フレームの設定 .................................................................................... 67第4節 webの口コミ情報のテキストマイニングによる構造化 ............................ 70第5節 重要語のネットワーク構造分析 .................................................................. 71第6節 アンケートによるボトルネック要因の掘り下げ .......................................... 74第7節 総括と結論 .................................................................................................. 75第5章 電機業界における経営課題の認識構造と実行動に関する知識の発見 ............. 76第1節 分析目的と手順 ........................................................................................... 76第2節 電機業界におけるマクロ動向の把握 ........................................................... 78第3節 財務データを用いた電機メーカーの業績類型化 .......................................... 81第4節 有価証券報告書のテキストマイニングによる経営課題の認識構造 .............. 84第5節 各社の経営哲学にみる思考構造 .................................................................. 92第6節 財務データを用いた企業の実行動の検証 .................................................... 95第7節 総括と結論 .................................................................................................. 96第6章 国会議論の展開過程にみる議論構造とその変化動向に関する知識の探索 .... 100第1節 分析目的と手順 ......................................................................................... 100第2節 日本版SBIRの概要 .................................................................................. 102第3節 解析フレームの設定 .................................................................................. 105第4節 抽出した重要語件数の時系列変化と主要マクロ指標からみた時期区分 ..... 107第5節 クラスター分析による解析フレームの進化 ............................................... 109第6節 ネットワーク密度の時系列分析による重点的な議論トピックスの抽出 ...... 111第7節 ネットワーク類似度の時系列分析による議論構造の変化動向の把握 ......... 114第8節 重点的な議論トピックスにおける特徴的な論点の抽出 .............................. 116第9節 総括と結論 ................................................................................................ 122第7章 結論 ............................................................................................................. 125第1節 全体総括 ................................................................................................... 125第2節 リサーチ・クエスチョンへの回答 ............................................................. 132第3節 本研究の限界と今後の課題 ....................................................................... 135謝辞 .............................................................................................................................. 137参考引用文献一覧(アルファベット順) ...................................................................... 138主指導教員 : 菰田文男教授
- DOI
- 10.24561/00010219
- 国立国会図書館永続的識別子
- info:ndljp/pid/8951419
- コレクション(共通)
- コレクション(障害者向け資料:レベル1)
- コレクション(個別)
- 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
- 収集根拠
- 博士論文(自動収集)
- 公開開始日(W3CDTF)
- 2015-03-03
- 受理日(W3CDTF)
- 2015-02-03T05:25:05+09:00
- 作成日(W3CDTF)
- 2014-07-28
- 記録形式(IMT)
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