一般注記柴田定吉は、明治時代より大正後期迄は塗師屋であったが、古川修氏、昭和初期蒔絵見習い中にもらい大切に保管したものである。 各種塗物に蒔き絵付けをする時、この図案帳より好みの図を複写して下絵を作り器物に蒔絵を施す。大正初期頃迄は、塗師屋が図案を作り、蒔絵師や沈金師に、各自好みの加飾をさせた物で、古い塗師屋で図案綴りを持っていたが、今では見られなくなった。塗師屋は全国的に行商に出るもので、よい図案を見ることが多かった為であろう。現代では加飾する人々も図の研究もし、昭和期より各種展覧会に出品するなどして塗師屋で図案を考える事はなくなった。
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