一般注記底本: 西尾市岩瀬文庫所蔵の、『外科起廢圖譜』 / 桂洲先生口授, 神岡亭藏 (天保十一庚子〇〇〇〇) 門人 松岡玄馨識. 和装(四ツ目綴じ)
"外科起廃図譜は現在、西尾市岩瀬文庫でしか閲覧できない、極めて貴重な著書です。そのため、この本の存在もほとんど知られておらず、研究も行われていません。復刻者の調べた限りでは、過去に、宗田一(医学史家)が、図説・日本医療文化史(1989年)のなかで述べているだけです。それによると、外科起廃図譜は、天保九年(1838)成稿、天保十一年(1840)の刊行で、玄台のもとで行った全身麻酔下の六五種類の手術が記載されており、前型(切り子細工)形式を採用して、患部を一枚めくれば療後の状態が分かるとしています。今回、復刻版がでることで、華岡流の全身麻酔・手術の実際の画像を多くの人に見てもらえることができ、研究が一層進むことを期待しています。"--巻末『おわりに』の記述による
連携機関・データベース国立情報学研究所 : CiNii Research
NACSIS書誌ID(NCID)https://ci.nii.ac.jp/ncid/BD0088963X : BD0088963X