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Bibliographic Record
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- Material Type
- 文書・図像類
- Author/Editor
- 山崎, さつき安野, 富美子古賀, 義久
- Text Language Code
- jpn
- Subject Heading
- Target Audience
- 一般
- Note (General)
- 研究のポイント・耳介を刺激した時の、顔面血流量の変化を測定し、耳介を治療点とした療法の可能性を検討した研究です。・耳鍼の施術により、顔面血流量の増加がみられたことから、耳介を治療点とした療法が、美容効果や健康増進などの臨床的効果をもたらす可能性が示唆されました。http://www.tau.ac.jp/news/2015/150529/news.html【目的】近年イヤージュエリー等による耳ツボ効果がマスコミ等でも取り上げられているが、耳鍼の顔面部への影響については明らかではない。そこで顔面部皮膚血流を指標に耳鍼刺激の顔面部への影響を検討した。【方法】対象は健康成人女性10名(平均年齢35.7±10.4)とした。研究デザインはランダム化比較試験とし、封筒法にて2群に割りつけた。A群(n=5、マッサージと耳鍼を行う)とB群(n=5、マッサージのみを行う)とした。両群ともマッサージは左耳周囲に30秒間行い、A群のみ、左側の神門穴と眼穴にスワロフスキー社製イヤージュエリーを貼付した。血流の測定はレーザー スペックル血流画像化装置を用いた。仰臥位閉眼で安静10分の後、介入前1分間の血 流測定を行い介入前値とし、介入後3分間の値を介入後値とした。比較ポイントを左右の眼部と頬中央部とし、介入前後の平均血流を算出し二群を比較した。【結果】介入前値と介入後値を比較すると、A群の眼部、頬部ともに耳鍼刺激側が非刺激側より血流増加がみられた。A群の左眼では6.37%、右眼では2.35%、左頬では3.84%、右頬では0.69%の血流増加が見られた。B群の左眼では-1.55%、右眼では-0.64%、左頬では-0.43%、右頬では-1.08%の血流減少が見られた。【考察】施術後の血流増加のメカニズムは明らかではないが、耳介には三叉神経の枝である耳介側頭神経や、頚神経叢の枝である小後頭神経や大耳介神経、迷走神経の知覚枝等が存在する。今回の結果は、耳 介への刺激がこれらの神経を興奮させ、血管拡張を伴う自律神経系に影響を及ぼした可能性を示唆している。今後は対象数を増やし、測定時間を延長して検討する必要があると考える。【結語】レーザースペックル血流画像化装置を用いて耳鍼刺激が顔面部血流動態に与える影響を検討した結果、耳鍼刺激群において、刺激側の眼輪部と頬中央部の血流増加が見られた。非刺激群では血流増加は見られなかった。全日本鍼灸学会学術大会(ふくしま大会)2015年5月22日~24日
- Access Restrictions
- 限定公開
- Data Provider (Database)
- 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース(IRDB)(機関リポジトリ)