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Bibliographic Record
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- Material Type
- 文書・図像類
- Title
- Author/Editor
- 下田, 好行
- Author Heading
- Publication Date
- 2008-03
- Publication Date (W3CDTF)
- 2008-03
- Text Language Code
- jpn
- Target Audience
- 一般
- Note (General)
- この研究は平成19 年度科学研究費補助金B「キー・コンピテンシー」に基づく学習指導法のモデル開発に関する研究である。日本の学力問題を語るうえでPISA 国際到達度調査ははずせない。このPISA 調査は「知識・技能を実生活に活用する力」を測定している。この調査の源流はOECD の「キー・コンピテンシー(鍵となる能力)」にある。「キー・コンピテンシー」はOECD が「能力の選択と会議(DeSeCo)」を組織し、「個人の人生の成功と社会の持続的発展に貢献できる価値ある能力(鍵となる能力)とは何か」について定義したものである。ここには三つのコンピテンシーが定義されている。<BR>1)相互作用的に道具を用いる<BR> A言語・シンボル・テクストを相互作用的に用いる能力、B知識や情報を相互作用的に用いる能力(PISA 調査の科学的リテラシーと問題解決能力に相当する)、C技術を相互作用的に用いる<BR>2)異質な集団で交流する<BR> A他人といい関係を作る能力、B 協力する能力、C争いを処理し、解決する能力<BR>3)自律的に活動する<BR> A大きな展望のなかで活動する能力、B人生計画や個人的プロジェクトを設計し実行する能力、C自らの権利、利害、限界やニーズを表明する能力<BR> 「1)相互作用的に道具を用いる」コンピテンシーのなかの、Aの「言語・シンボル・テクストを相互作用的に用いる能力」は、PISA 調査で言えば「読解力」と「数学的リテラシー」に相当する。また、「B 知識や情報を相互作用的に用いる能力」は、PISA 調査の「科学的リテラシー」と「問題解決能力」に相当する。<BR> この研究では、「1)相互作用的に道具を用いる」の「A言語・シンボル・テクストを相互作用的に用いる能力」数学的リテラシーと「知識や情報を相互作用的に用いる」能力の育成を図る学習指導法のモデル開発を行った。そして、学校現場での授業実践を通して、その学習指導法の適合性を解釈しようとした。まず、算数・数学的リテラシーの学習指導法の枠組みを作った。次に、「調べ学習」の学習指導法の枠組みを作った。この「調べ学習」は「知識や情報を相互作用的に用いる」能力を育成するのに最適な学習活動である。<BR> 中央教育審議会『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領の改善について(答申)』(平成20 年1 月17 日)では、「活用型の教育」という言葉が使われている。この「活用」という言葉は、0ECD 国際到達度調査(PISA)が「知識・技能を実生活に活用する力」を測定していることで知られている。また平成19 年度全国学力・学習状況調査において、「B:主として活用に関する問題」として具体化されている。こうした「活用型の教育」は学力調査としては存在し、中央教育審議会答申においても強調されている。しかし、学校現場で実際にどのような授業を行えばよいかということについては、中央教育審議会答申でも触れられていない。ここに中央教育審議会答申の課題があると考える。理念を現実の問題として運用する方法論の研究が今後は必要となってこよう。<BR> そこでこの研究では、OECD の「キー・コンピテンシー」を具体化する「活用型の教育」、中教審答申で言えば、「知識・技能を活用する思考力・判断力・表現力の育成」を行う学習指導法を開発することを目的とする。そして、学校現場の授業実践を通して、この学習指導法の適用可能性を解釈していくことにした。19330208
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