一般国道349号(大綱木工区)関連遺跡発掘調査報告

• Material Type: 文書・図像類
• Title: 一般国道349号(大綱木工区)関連遺跡発掘調査報告
• Author/Editor: 佐藤,啓; 渡辺,和行
• Author Heading: 佐藤,啓; 渡辺,和行
• Publication, Distribution, etc.: 福島県教育委員会
• Publication Date: 2019-11-29
• Publication Date (W3CDTF): 2019-11-29
• Alternative Title: いっぱんこくどう349ごう（おおつなきこうく）かんれんいせきはっくつちょうさほうこく; 向ノ入山遺跡
• Periodical title: 福島県文化財調査報告書
• No. or year of volume/issue: 1 536
• Volume: 1
• Issue: 536
• Text Language Code: und
• Target Audience: 一般
• Note (General): 向ノ入山遺跡は、広瀬川左岸の丘陵上に立地する。遺跡は上台館跡の範囲に含まれるが、川俣町が実施した確認調査で館跡に伴う遺跡・遺物は発見されず、平安時代の集落跡と推定されたため、新規登録された遺跡である。 調査の結果、本遺跡は縄文時代・平安時代・中世の複合遺跡であることが判明した。縄文時代の確実な遺構は確認できなかったが、土坑の一部は縄文時代に属する可能性がある。遺物は、早期・前期・後期・晩期の土器・石器が出土している。そのうち調査区北部では、早期中葉の常世式土器を主体とした遺物包含層が確認された。後晩期の土器は調査区東部から出土する。常世式土器とは出土地点が異なり、その量も少ない。 古代の遺構としては、竪穴住居跡と竪穴状遺構・土坑がある。竪穴住居跡は、調査区西端の尾根上に立地し、東辺にカマドが付属している。カマドは、芯石を多用して構築されており、煙道上部には土師器や須恵器の破片が用いられていた。出土した土師器から、住居跡の年代は、９世紀前半とみられる。竪穴状遺構は、調査区南東部の尾根上に立地する。４号土坑と重複し、これより新しい。住居跡の可能性が高いが、カマド・柱穴などの付属施設がないた、竪穴状遺構とした。 中世以降の遺構・遺物は、木炭窯跡と古銭があげられる。古銭は、住居跡の堆積土から出土した「紹聖元寶」（初鋳年1094 年）で、中世以降に遺跡に残されたと考えられる。
• DOI: 10.24484/sitereports.72695
• Access Restrictions: 限定公開
• Related Material (NCID): BB29586690; https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB29586690
• Data Provider (Database): 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• Original Data Provider (Database): 奈良文化財研究所 : 全国遺跡報告総覧

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