栗橋宿本陣跡

• Material Type: 文書・図像類
• Title: 栗橋宿本陣跡
• Author/Editor: 村山,卓
• Author Heading: 村山,卓
• Publication, Distribution, etc.: 公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団
• Publication Date: 2020-03-23
• Publication Date (W3CDTF): 2020-03-23
• Alternative Title: くりはししゅくほんじんあと; 首都圏氾濫区域堤防強化対策における埋蔵文化財発掘調査報告
• Periodical title: 埼玉県埋蔵文化財調査事業団報告書
• No. or year of volume/issue: 2 460
• Volume: 2
• Issue: 460
• Text Language Code: und
• Target Audience: 一般
• Note (General): 栗橋宿本陣跡は、利根川右岸に立地する日光道中の宿場「栗橋宿」の本陣跡と町屋を含む遺跡である。発掘調 査は19 世紀前半の遺構を中心とする第一面と、18 世紀以前の遺構を中心とする第二面で実施した。本書には遺 跡北側の本陣敷地推定地における調査成果を集録する。 第一面では敷地境と考えられる杭列や溝跡が検出された。調査区東側が本陣の敷地で、建物跡の一部も検出さ れた。他方、日光道中に沿った調査区西側は町屋の様相であり、近世の絵図と照合すると、本陣の店子が使用し た空間と考えられる。第二面では敷地境がはっきりしないが、遺構の粗密から第一面と同じような空間利用が想 定される。『栗橋宿本陣跡Ⅰ』で扱った南側の町屋範囲との境には、大規模な溝跡が重複して確認された。 調査区では、広域にわたり焼土層と火災処理に係る土壙が検出された。陶磁器の遺構間接合が顕著で、一部は 文化・文政期の大火に伴うと考えられる。組物の陶磁器が複数出土した土壙があり、その様相や文献史料から、 本陣で保管していた陶磁器が被熱・廃棄されたものと推定される。陶磁器では中国清朝磁器や色絵鍋島の皿も出 土しており、本陣の備品を窺い知ることができる。 古期の遺構では、17 世紀中葉頃の遺構が２基検出された。いずれも多量のかわらけを伴う遺構で、初期の本陣 に関わる可能性がある。しかし、大多数の遺構は、18 世紀半ば以降のもので、17 世紀後半は遺構の空白期間となる。 この間、栗橋宿を襲った寛保の洪水との関連も含めて、宿場町の形成・展開を考える上での大きな課題を残した。
• DOI: 10.24484/sitereports.129401
• Access Restrictions: 限定公開
• Related Material (NCID): BB28162859; https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB28162859
• Data Provider (Database): 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• Original Data Provider (Database): 奈良文化財研究所 : 全国遺跡報告総覧

Table of Contents

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