中国都市大気汚染のリスクレベル評価の試み

Material type: 文書・図像類

Author: 関根, 嘉香ほか

Publisher: 慶應義塾大学産業研究所

Publication date: -

Material Format: Digital

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Note (General)：: type:text〈要約〉発がん性を有する物質は、微量であってもがんを発生させる可能性が否定できず、いわゆる閾値が無いと考えられ、このような発がん性物質の危険性を評価する概念として「リスク」が有用である。大気汚染物質による健康被害として許容され得るリスクレベルは、経済・政策的な判断あるいは国民のコン...

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Material Type: 文書・図像類
Title: 中国都市大気汚染のリスクレベル評価の試み
Author/Editor: 関根, 嘉香
橋本, 芳一
Author Heading: 関根, 嘉香
橋本, 芳一
Publication, Distribution, etc.: 慶應義塾大学産業研究所
Alternative Title: チュウゴクトシタイキオセンノリスクレベルヒョウカノココロミ
Chugoku toshi taiki osen no risuku reberu hyoka no kokoromi
Periodical title: KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』
No. or year of volume/issue: G-31
Volume: G-31
Text Language Code: jpn
Subject Heading: 大気汚染,発がん性,リスク,中国,ヒ素,石炭燃焼
Target Audience: 一般
Note (General): type:text
〈要約〉発がん性を有する物質は、微量であってもがんを発生させる可能性が否定できず、いわゆる閾値が無いと考えられ、このような発がん性物質の危険性を評価する概念として「リスク」が有用である。大気汚染物質による健康被害として許容され得るリスクレベルは、経済・政策的な判断あるいは国民のコンセンサスに基づいて決められる。現状ではまず中国都市大気汚染の客観的かつ総括的なリスク評価が必要である。そこで本報では、対象物質として無機ヒ素を取り上げ、中国各都市の大気中ヒ素濃度データをリスクという観点から評価し、具体的な削減目標を導き出すことを試みた。その結果、中国各都市の大気中ヒ素濃度は、生涯リスクを10-5とした時の大気環境目標2.3ng/m3を超過し、吸入暴露による過剰発がん罹患者数は、1.3から75.8人/年と推定された。また生涯リスクは10-4レベルで火災による死亡と同等のリスクレベルであった。大気中ヒ素の発生源は、石炭燃焼、精練、鉄鋼・冶金工業などであり、生涯リスク 10-5レベルを達成するには、現行の90%以上の排出削減が必要と推定され、効率の高い煤塵排出抑制技術の導入が必要であることがわかった。
表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表示あり
Access Restrictions: 限定公開
Data Provider (Database): 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）
https://irdb.nii.ac.jp
Original Data Provider (Database): 慶應義塾大学 : 慶應義塾大学学術情報リポジトリ