株式保有制限の資金循環分析

Material type: 文書・図像類

Author: 辻村, 和佑ほか

Publisher: Keio Economic Observatory

Publication date: 2001-07

Material Format: Digital

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NDC: -

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Note (General)：: type:textその崩壊から10余年を経た今日なお、我が国経済はバブル下の資産インフレと、その後遺症としての資産デフレから脱却できずにいる。2001年4月6日に経済対策閣僚会議が発表した緊急経済対策も、このような認識のもと、株価や地価の下落を契機に始まったバランスシート調整が、未だその途上にあると...

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Digital

Material Type: 文書・図像類
Title: 株式保有制限の資金循環分析
Author/Editor: 辻村, 和佑
溝下, 雅子
Author Heading: 辻村, 和佑
溝下, 雅子
Publication, Distribution, etc.: Keio Economic Observatory
Publication Date: 2001-07
Publication Date (W3CDTF): 2001-07
Alternative Title: カブシキホユウセイゲンノシキンジュンカンブンセキ
Kabushiki hoyu seigen no shikin junkan bunseki
Periodical title: KEO discussion paper
No. or year of volume/issue: 63
Volume: 63
Text Language Code: jpn
Target Audience: 一般
Note (General): type:text
その崩壊から10余年を経た今日なお、我が国経済はバブル下の資産インフレと、その後遺症としての資産デフレから脱却できずにいる。2001年4月6日に経済対策閣僚会議が発表した緊急経済対策も、このような認識のもと、株価や地価の下落を契機に始まったバランスシート調整が、未だその途上にあると指摘している。さらに、我が国金融システムの構造改革を推進し、その安定性への信頼を高めていくためには、不良債権のオフバランス化促進策とあわせて、銀行の保有する株式の価格変動リスクを銀行のリスク管理能力の範囲内に留めるため、株式保有制限の在り方に関する制度整備を行う必要があると指摘している。これにもとづいて金融庁が発表した全国銀行を対象に導入する株式保有制限の具体策によれば、株式の残高を自己資本の範囲内に制限する一方、自己資本比率規制におけるリスク・ウェイトを従来の100パーセントから150パーセントに引き上げることが検討されている。現行の自己資本比率規制(『銀行法第14条の2の規定に基づき自己資本比率の基準を定める件』、平成5年3月大蔵省告示第55号)のリスクウェイトの上限が100パーセントであることを考えれば、150パーセントという数字は、銀行の株式保有を事実上、断念させる意図とも考えられる。一方で、株式からの乗り換え先として有力視されている国債の場合、現状の格付けではリスクウェイトはゼロであり、両者がともに価格変動リスクをもつ有価証券であることを考慮すれば、この種の政策のもつ意味を問い直すことの意義は大きい。本稿においてはこのような観点から、銀行の有価証券運用のポートフォリオの変容が我が国の金融システムに及ぼす影響を、家計、企業、政府、金融機関といった制度部門の相互依存関係に着目し、産業連関分析の手法を応用して分析する。
DOI: 10.14991/004.00000063-0001
Source: https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AA10715861-00000063-0001
https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AA10715861-00000063-0001
Access Restrictions: 限定公開
Data Provider (Database): 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）
https://irdb.nii.ac.jp
Original Data Provider (Database): 慶應義塾大学 : 慶應義塾大学学術情報リポジトリ