アジア諸国の環境家計簿比較分析 : EDEN1990の推計結果を用いて

Material type: 文書・図像類

Author: 鷲津, 明由ほか

Publisher: Keio Economic Observatory

Publication date: 2002-12

Material Format: Digital

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Note (General)：: type:text慶應義塾大学産業研究所を中心とする未来開拓プロジェクト(代表責任者:吉岡完治慶應義塾大学産業研究所教授)は昨年度末をもって5年間にわたる研究期間が終了したが,そのプロジェクト研究の一環として,1990年におけるアジア諸国の環境・エネルギー問題分析用産業連関表(Economic De...

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Material Type: 文書・図像類
Title: アジア諸国の環境家計簿比較分析 : EDEN1990の推計結果を用いて
Author/Editor: 鷲津, 明由
山本, 悠介
Author Heading: 鷲津, 明由
山本, 悠介
Publication, Distribution, etc.: Keio Economic Observatory
Publication Date: 2002-12
Publication Date (W3CDTF): 2002-12
Alternative Title: アジアショコクノカンキョウカケイボヒカクブンセキ : EDEN 1990 ノスイケイケッカオモチイテ
Ajia shokoku no kankyo kakeibo hikaku bunseki : EDEN 1990 no suikei kekka o mochiite
Periodical title: KEO discussion paper
No. or year of volume/issue: 81
Volume: 81
Text Language Code: jpn
Target Audience: 一般
Note (General): type:text
慶應義塾大学産業研究所を中心とする未来開拓プロジェクト(代表責任者:吉岡完治慶應義塾大学産業研究所教授)は昨年度末をもって5年間にわたる研究期間が終了したが,そのプロジェクト研究の一環として,1990年におけるアジア諸国の環境・エネルギー問題分析用産業連関表(Economic Development and Environment Navigation:EDEN1990)の推計がなされた。EDENとはアジア9ケ国(日本,韓:国,中国,マレーシア,シンガポール,タイ,インドネシア,フィリピン,台湾)について,産業連関表の取引表(A表)の他に,エネルギー投入物量表(B表),エネルギー消費物量表(C表),エネルギー消費熱量表(D表)4,およびCO2・SO2排出表(E表)5を統一の分類(内生部門76産業と22エネルギー分類)で整備した表のことである。EDENによれば,アジア地域の国々において,各国の産業構造や消費構造の違いが環境問題6に与える影響や,環境面から見たアジア地域の相互依存関係を数量的に分析することができ,これまでにそのような分析を積み重ねてきた。本研究ではそのようなEDEN1990を用いた分析研究の一環として,アジア諸国における環境家計簿の比較分析を試みる。アジア地域にはいろいろな発展段階にある国々が並存し,さらにそれらの国々にはいろいろな意味での多様性のあることが特徴である。その多様性を具体的にとらえるための一つの方法として,家計の消費構造を比較するということが考えられる7。家計の消費構造は,各国の国民性の違いを反映するばかりでなく,気候風土の違い,生活水準や暮らしぶり,文化の違いなどを反映するだろうと予想されるからである。幸い産業連関表の最終需要ベクトルのうち民間消費を示す列によって,国民全体の集計された家計簿をとらえることができるので,各国の家計消費構造の違いと環境問題との関係を産業連関分析の手法を応用することで比較しようと試みた。具体的に本研究で行ったことは以下の3点である。① 各国の国民1人あたり消費活動から誘発されるCO2, SO2排出量の費目別集計(集計された環境家計簿の作成)② 各国の品目別単位消費金額(100US$)あたり誘発CO2, SO2排出量をまとめた「CO2,SO2排出点数表」の作成③ 各国の家計による直接的エネルギー消費構造の比較分析このうち,①,② はこれまで日本の環境分析用産業連関表を用いて行って来た研究の応用である。この分析の特徴は,家計消費によって引き起こされるCO2・SO2の排出負荷を,直接のみならず間接的視点からも評価しようとすることにある。CO2・SO2の排出に関して家計が通常意識するのは,家計のエネルギー消費に伴って発生する分についてである(直接排出分)。従って家計によるCO2・SO2の排出削減行動は,とりもなおさず省エネ行動と認識される場合が多い。しかしよく考えてみると家計によるCO2・SO2の排出負荷はそれに限らない。たとえば衣服を着ることはそれ自体CO2・SO2排出を引き起こすことはないが,衣服を作る過程やさらに衣服の原料となる化繊を作る過程などでは多量のCO2・SO2排出が誘発されているはずである。このように消費財はそれ自体やその原材料を作る過程で多くのCO2・SO2排出を誘発していると考えられるが,このような間接排出分をも含めて家計の消費活動を見直そうというのが環境家計簿の考え方である。これまで,日本の基本分類の環境分析用産業連関表を用いてCO2について①や② の計算を行い,さらに② の結果を家計調査に結びつけることで家計属性別のCO2排出構造の違いを分析してきた。EDEN分類は日本の基本分類より粗いので,研究の方法を多少変更せざるを得ない部分もあるが,可能な範囲で分析研究の対象を他のアジア諸国に広げようと試みた。さらに③ では家計におけるエネルギーの消費状況を観測することで,各国に見られる家庭用エネルギー需要の特徴およびそれから類推されるライフスタイルの違いについて比較分析を行う。
DOI: 10.14991/004.00000081-0001
Source: https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AA10715861-00000081-0001
https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?koara_id=AA10715861-00000081-0001
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Data Provider (Database): 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）
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Original Data Provider (Database): 慶應義塾大学 : 慶應義塾大学学術情報リポジトリ