ペルフルオロアルキルテロマーアルコールの体内動態の解明とヒトにおける残存性の評価

Material type: 文書・図像類

Author: 工藤, なをみ

Publisher: 城西大学

Publication date: 2006-05

Material Format: Digital

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Note (General)：: type:text本研究では、1H,1H,2H,2H-ペルフルオロデカノール(8-2フルオロテロマーアルコール)の体内動態の解明を試みるとともに、生体影響について評価を行った。 1.8-2フルオロテロマーアルコールの体内動態の解明マウスに8-2フルオロテロマーアルコールを経口投与し、経時的に血液、尿...

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Material Type: 文書・図像類
Title: ペルフルオロアルキルテロマーアルコールの体内動態の解明とヒトにおける残存性の評価
Author/Editor: 工藤, なをみ
Author Heading: 工藤, なをみ
Publication, Distribution, etc.: 城西大学
Publication Date: 2006-05
Publication Date (W3CDTF): 2006-05
Alternative Title: ペルフルオロアルキルテロマーアルコールノタイナイドウタイノカイメイトヒトニオケルザンゾンセイノヒョウカ
Studies on toxicokinetics of perfluoroaklyltelomer alcohol in experimental animals and its application to the estimation of accumulation in humans
Periodical title: 科学研究補助金研究成果報告書
No. or year of volume/issue: 基盤研究(C)(2) 研究課題番号15510060
Volume: 基盤研究(C)(2)
Issue: 研究課題番号15510060
Text Language Code: jpn
Subject Heading: 8-2 fluorotelomer alcohol
8-2テロマーアルコール
Peroxisome proliferation
metabolism
oleic acid formation
perfluorooctanoic acid
オレイン酸
オレイン酸合成
オレイン酸合成酵素
ペルオキシソーム増殖
ペルフルオロアルキルテロマーアルコール
ペルフルオロオクタン酸
代謝
吸収
脂肪酸合成
蓄積
酵素発現
Target Audience: 一般
Note (General): type:text
本研究では、1H,1H,2H,2H-ペルフルオロデカノール(8-2フルオロテロマーアルコール)の体内動態の解明を試みるとともに、生体影響について評価を行った。 1.8-2フルオロテロマーアルコールの体内動態の解明マウスに8-2フルオロテロマーアルコールを経口投与し、経時的に血液、尿、糞および胃腸内容物を採取し、GC-MSを用いて8-2フルオロテロマーアルコールの定量を行った。投与した8-2フルオロテロマーアルコールは投与後数時間以内に残留し、その後次第に腸へと移行し、最終的に糞中には投与量の50%以上が未変化体として検出された。しかしながら、血液および臓器中からは8-2フルオロテロマーアルコールはわずかしか検出されなかった。したがって8-2フルオロテロマーアルコールはペルフルオロオクタン酸と異なり消化管から吸収されにくいことが明らかとなった。マウスに8-2フルオロテロマーアルコールを投与すると、血液中に一過的に構造未同定のカルボン酸体が出現し、やや遅れてPFOAが増加することが明らかとなった。また、PFOAは肝臓中にも経時的な蓄積が認められた。 2.長期摂取によるPFOAの蓄積と生体への影響マウスに8-2フルオロテロマーアルコールを長期に摂取させた場合、8-2フルオロテロマーアルコールは血液中および肝臓からほとんど検出されなかったが、PFOAは摂取量と摂取機関に依存して蓄積していた。肝臓では、PFOAの増加に伴って、PFOA摂取時に認められるようにペルオキシソームが著しく増加した。また、肝臓中のオレイン酸合成酵素が誘導され、オレイン酸の増加が認められた。一方、血清中のトリグリセリド濃度の低下が認められた。以上の結果より、8-2フルオロテロマーアルコールを長期間摂取することによって、8-2フルオロテロマーアルコールが代謝されて生じたPFOAが肝臓や血清中に次第に蓄積してくることが明らかとなった。 3.8-2フルオロテロマーアルコールによるオレイン酸増加のメカニズム 8-2フルオロテロマーアルコールを摂取すると、肝臓のオレイン酸合成酵素であるステアロイルCoAデサチュラーゼとパルミトイル-CoAエロンガーゼが誘導されたが、このような誘導は、炭素鎖長が長く蓄積性の高いペルフルオロカルボン酸に共通して認められる現象であった。
平成15年度～平成17年度科学研究費補助金（基盤研究(C)(2)）研究成果報告書，研究課題番号：15510060，研究期間：2003年度～2005年度，研究分野：放射線・化学物質影響科学, 研究者番号：10161647. 研究種目基盤研究（ｃ），研究機関：城西大学．(注）学会誌等発表の3論文は、非掲載。49p.
identifier:JOS-kaken15510060a
identifier:10161647
Format (IMT): application/pdf
Source: https://libir.josai.ac.jp/il/user_contents/02/G0000284repository/pdf/JOS-kaken15510060a.pdf
https://libir.josai.ac.jp/il/user_contents/02/G0000284repository/pdf/JOS-kaken15510060a.pdf
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