FBR安全性試験炉のドップラー係数の温度依存評価

• Material Type: 文書・図像類
• Title: FBR安全性試験炉のドップラー係数の温度依存評価
• Author/Editor: 宇都 成昭
• Author Heading: 宇都 成昭
• Publication Date: 1999-01
• Publication Date (W3CDTF): 1999-01
• Alternative Title: None
• Periodical title: JNC TN1400 99-004
• Text Language Code: jpn
• Target Audience: 一般
• Note (General): 核燃料サイクル開発機構ではFBRの実用化に向けて必要となる各種炉内試験を実施するための、FBR安全性試験炉SERAPH(Safety Engineering Reactor for Accident PHenomenology)の設計研究を実施してきた。SERAPHでは、試験燃料を破損、溶融あるいは分散させるのに必要なエネルギーを試験体に投入することが求められており、そのためドライバー炉心は試験要求条件に応じた様々な反応度印加機能を有することが必要とされる。反応度印加を伴う過渡時にはドライバー炉心に苛酷な熱的負荷が加えられるが、その一連の過程において炉心の健全性を確保するにはドップラー反応度による負の反応度フィードバック機能が特に重要である。ドップラー反応度の計算に通常用いられるドップラー係数は、高速炉では絶対温度の逆数に、軽水炉ではその-l/2乗にそれぞれ比例する単一項で表されることが知られている。ところが、SERAPH炉心の燃科はUを含まずBeOにより希釈されるという従来の原子炉とは異なる特徴を有するため、ドップラー係数の温度依存性も従来の原子炉とは異なる特性を示すと考えられる。そこで本報では、燃料ペレット平均温度の範囲として室温から2000Kまでを対象に、TWOTRAN-IIコードによる炉心計算で得られた温度点毎の実効増倍率を基にSERAPH炉心のドップラー係数の温度依存性を評価した。その結果、ドップラー係数は絶対温度の-3/2乗、逆数、-1/2乗に比例する3項の線形結合で表すことができること、室温付近の低温域と2000K付近の高温域を除いては絶対温度の逆数に比例する単一項のみの表示が可能であることがわかった。これらの結果は、ドップラー係数の温度依存性の本質的な説明を与えるJ関数の温度依存性を理論的に考察して予測した結果とよく一致した。本成果は今後、ドップラー係数の予測精度や、試験遂行時のドライバー炉心の性能及び安全裕度の確認に有効に反映される。
• Source: /JNC-TN1400-99-004.pdf （fulltext）; https://jopss.jaea.go.jp/pdfdata/JNC-TN1400-99-004.pdf
• Access Restrictions: 限定公開
• Data Provider (Database): 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• Original Data Provider (Database): 日本原子力研究開発機構 : JOPSS:JAEA Originated Papers Searching System

• Summary, etc.: 核燃料サイクル開発機構ではFBRの実用化に向けて必要となる各種炉内試験を実施するための、FBR安全性試験炉SERAPH(Safety Engineering Reactor for Accident PHenomenology)の設計研究を実施してきた。SERAPHでは、試験燃料を破損、溶融あるいは...