動詞“过”の位置移動義に関する認知言語学的研究

• Material Type: 博士論文
• Title: 動詞“过”の位置移動義に関する認知言語学的研究
• Author/Editor: 蘇, 秋韵
• Author Heading: 蘇, 秋韵
• Degree grantor/type: 大東文化大学
• Date Granted: 2020-03-19
• Dissertation Number: 甲第164号
• Degree Type: 博士(中国言語文化学)
• Text Language Code: und
• Subject Heading: 動詞“过”の基本義; 着点のありさま; 図と地; 客体の移動に関する“过”; 視点と意識変化
• Target Audience: 一般
• Note (General): 第一章では、研究の目的と意義、研究の範囲、研究方法、取り扱う言語資料について述べる。第二章では研究の根底を成す位置移動動詞の範囲、方向補語の定義、“过”に関する主要な先行研究をまとめ、日中対訳資料における“过”の用例について概観する。第三章は“过”の基本義を「主体、あるいは客体が、ある領域から、中間に存在する障礙（物）を越えて、別の領域へ移動する」ことと規定し、“过”の使用に当たっては、障碍（物）、境界線が存在しない場合であっても、話者には障碍（物）、境界線が存在するものと見なされ、「領域間の移動」義へと展開されることを“V＋过＋来/去”（例えば“走zou3过来”）と“V＋来/去” （例えば“走来”）の違いに即して述べる。“走过来”と“坐zuo4过来”の違いについては、“过来”と共起する動詞に従来指摘されていた「ありさま動詞」（例えば“走过来”）を「経路のありさま動詞」と「着点のありさま動詞」（例えば“坐过来”）に分けることで整合性のある説明を行う。第四章は客体の移動表現に“过”がどのように関わるかを表現の形式により分類、分析を行っている。第五章は意識の変化（喪失と覚醒）と“过”の関わりについて論じる。“醒xing3过来”は言えても“醒过去”は言えず、反対に“晕yun1过去”は言えるのに“晕过来”が言えない理由について、話者の視点からの説明を試みる。第六章では本論文のまとめと今後の課題を述べる。
• Format (IMT): application/pdf
• Access Restrictions: インターネット公開
• Data Provider (Database): 国立情報学研究所 : 学術機関リポジトリデータベース（IRDB）（機関リポジトリ）; https://irdb.nii.ac.jp
• Original Data Provider (Database): 大東文化大学 : 大東文化大学機関リポジトリ

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